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「龍の子太郎」公開けいこ(6/10実施)を観ての感想
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2018/06/10
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榎本光雄さま(劇団協力者)
公演「龍の子太郎」の公開けいこでは照明を省いた舞台であり ながら、そこには劇団「ひの」の演者、スタッフたちの熱意が 随所に感じられ充分楽しめた。
劇中では、一人の少年(太郎)が貧しくも皆のために考え行動 して起こす奇跡は感動します。特に私は太郎の母親を思う心、 龍となった母が息子の成長を喜ぶシーンが好きです。
誰でも一度は本やマンガで見ていて「あ、その話知ってる」と 言われる方々にも是非観ていただきたい、忘れていた感動が素 直に伝わること間違いなしです。
私も本番が楽しみです。
古箭寿江さん(子役の保護者)
可愛いらしい赤オニ、力強く大きい黒オニ、そして愛らしい動物たちが物語にメリハリをつけ、楽しませてくれました。 所々に笑わせる構成が入っていて笑ったり、ドキドキしたりと休む間もありません。 場面転換していくと同時に、太郎がたくましく成長し、自分だけではなく人々全員が幸せになれるように力を発揮していく姿に感動しました。
大きな舞台での本公演がますます楽しみになりました。
星 早希子(子役の保護者)
子どものころ、アニメ映画で見たのを思い出しました。そのころは、竜になってしまったお母さんに会いにいくふしぎな冒険物語だなと思ってました。 しかし、人の成長や、協力し合うことの大切さなど様々なテーマがかかれた話だと言うことが、公開稽古のお芝居を通してわかりました。 まさに演じている準劇団員もこの半年でかなり精神的に成長し、協力しあいながら、長いひとつのお芝居をやりとおせていたと感じました。 あとは本番にむけて、お客さんを感動させられるよう、より豊かな表情やセリフの言いまわし、視線も意識した大きな動きを仕上げて欲しいです。
下平由美さま(劇団員)
公開けいこに 参加しました。もちろん観客席側へ。 始まる数分前。まだ余裕!!を感じているのか笑いあっている準劇団員。狭いけいこ場で小道具や装置を確認している劇団員。
この作品は、松谷みよ子の児童文学です。龍の子太郎が様々な経験を経て成長する物語であり、母と子の愛の物語です。
緊張するんですよね、「公開けいこ」って。今までけいこで積み上げたものを初めて観客の前で演じるわけですから。しかも、意見を言われちゃうわけですから。 わかります、その気持ち。でもこの公開けいこを経て芝居はぐっと創造性が高まるのです。
そう思って、私もキャストのビラとメモを片手にいよいよ観劇開始です。
龍の子太郎とかわいい動物たちのシーン。初めて参加する子の戸惑いながらがんばってセリフを言う姿。何度か舞台に立っている子は作品ごとに成長している演技。 そして、太郎を育て、たつを思う婆さま、なぜたつは龍になってしまったのかが語られ胸にずじずし届いて、もうここまでで 涙をこらえることができますか!?
しかし、そこは劇団ひのの児童劇。子どもたちがきっと大好きになりそうな赤オニ、黒オニ、天狗が登場。癖のある演技で笑わせてくれます。
どこからともなく聞こえてくる笛の音とともに現れるあやが物語の世界にぐっと引き込んでくれます。 そして迫力ある龍の登場はぜひ、本番を楽しみにしていただきたい。
公開けいこでは舞台裏の動きも見られるので、役者兼装置を動かすスタッフとして頑張る劇団員があってこそ、生きた龍になることがよくわかります。
ラストどうなるかここでは語れませんが、準劇団員・劇団員たちの晴れやかなダンスと太鼓の音で幕を閉じることになります。 通せた安心感と まだまだ演技不足だった感とでさまざなま表情をみせる準劇団員・劇団員たちですがこれから残りのけいこで役者同士の息を合わせ、演技のすり合わせやシーンの再確認、視線や指先の使い方にまで芝居に集中することで、きっと本番は更に素晴らしい作品になると思います。
ぜひ、劇場へ足をお運びください。龍の子太郎の成長ぶりが元気を沢山くれますよ。
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