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荒谷郁男 / かしら
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2019/03/17
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3月17日(日)
三場の読み稽古から始まった。かしらと子どもたちのやり取りの場面がある。かしらの役は私で、子どもたちは準劇団員たち。 すぐに、動きを入れての半立ち稽古。子どもたちの「ぬすっとだあ」の声にびっくりして慌てて隠れる場面は、どう逃げてどう隠れるかをしっかりイメージできていなかった。しかも、かしらの年齢設定は、40代前半から後半だからもっと敏捷でなければはならないだろう、と思う。
午後は先ず、高橋弘子先生によるダンスのレッスン。「盗人心得 数えうた」も楽しい歌だ。かしらも立ったり座ったりの動きだけではなく、新しい動きが入った。歌いながら踊る。高橋先生から、出だしのひぃ、ふう、みぃなどを大きく強くはっきり歌ってほ しいと注文された。 続いて、一場の半立ち稽古。ほぼミザンスができていたので、台本に動きを書き入れてから稽古に入ることができた。
第一声の「うーん」を百倍、千倍の大きさで言うことを演出の佐藤さんから言われた。劇が始まる最初の声が、しょぼいのでは雰囲気が出ない。意識しておかなければならない、と思う。 釜右ェ門、海老之丞、角兵ェ、鉋太郎、と呼ぶ時が暗い。もっと期待感を持って明るく呼ばなくては、と指摘を受けた。 一場の最後のかしらの台詞「昨日までは、ひとりぼっちの盗人であったが、今日は初めて盗人の親方というものになってしまった。だが、親方になってみると、これはなかなかいいもんだぞ。仕事は弟子どもがしてくれるから、こうして待っておればいいわけである。」は、メッセージ性を持ってしっかり伝えてほしいと言われた。かしらは、ずうっとひとりぼっちだったのであるが、初めて親方になった喜びももちろん、あるだろう。台詞をさらに読んで読んで、さらに想像してイメージを確かなものにしなければならない。 30日から立ち稽古に入る。台本は持てない。台詞は覚える。かしらの台詞は多いががんばろう。
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