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川上剛 / 森永良三
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2019/12/01
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12/1(日)リハーサル
時は早いもので、もうリハーサル!ついに公演まで1週間を切りました…。
リハーサルでは、次田さんに仕込んで頂いた素敵な照明を初めて入れ、ぐっと緊張感 が高まります。
普段はうまくいくところがうまくいかなかったり、逆にぐっと引き締まった場面に なったりと、役者もいつものけいことは違った雰囲気(緊張感)により、今までとは 違う反応を見せていたようにも思いました。この本番同様の緊張感を良い方向に作用 させるよう、みんなで力を合わせ最後の追い込みをしています。
“来訪者のつぶやき(けいこ日誌)”も今回で終わりとなります。日誌の中に、作品 の創造課程での、各役者の数々の思いが綴られていたかと思います。その最終形を公 演の場で皆様に披露させて頂きます。 また今回は、劇団ひのの今までの芝居とは、少しテイストが違う作品となっていま す。どう違うか? 演にてお確かめ頂けましたら、と思います。 是非、ご来場下さい!
面白い公演だったと言って頂けるよう、頑張ります!
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牧和彦 / 秋吉兼路
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2019/11/24
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11/24(日)けいこ
この日の稽古で、全体の動きは完成しました。 後は公演に向けて、細かい部分を直していくだけです。
「夜の来訪者」 この舞台は、山田よし子、または木口まさ子と名乗った一人の薄幸の女性を巡っての物語です。 各自、それぞれの山田よし子像を思い描かなくてはいけません。 私はこの劇を練習する時、いつも一人の女性のことを想います。
その女性とは私と同じ岩手の一関市出身の中学の後輩で、現在22歳のアイドルです。
私はジャーナリストとして、一関出身者に取材して、記事を書く仕事もしています。彼女にも取材をしましたが、記事には出来ませんでした。したがって、この稽古日誌が初めての活字になります。
彼女の生い立ちから話しましょう。 四人兄妹の次女で、一人の姉と妹、弟がいます。 父親は結婚式場の二代目社長。 いわば社長令嬢として、何不自由ない境遇で、生まれました
彼女が小学六年生の時、肺炎になり、その退院祝いとして、少女雑誌のモデルオーディションに応募したところ、グランプリを受賞。読者モデルの道を歩むわけです。
順風満帆の人生だった彼女が中学二年の時に 、悲劇が襲います。
父親が経営していた結婚式場が15億の負債を出して倒産。 その半年後に東日本大震災。
両親は離婚し、兄妹は母親の実家へと身を寄せます。 母親は生活のために、一関市内にパブを開きます。 パブといっても、肌を露出した、女性を売り物にしたお店です。 母親は非常に美しく、また、東日本大震災で職場を失った女性達を雇ったことなどにより、店は繁盛しました。 「夜の来訪者」に出てくる「夢の花園」のようなお店です。
その頃、彼女の事務所で、アイドルグループを結成する動きが出てきました。
彼女は非常に人見知りで、モデルのようにカメラの前でポーズを取ることは得意でも、歌や踊りはそれほど好きではありません。
しかし、彼女の夢は家族と一緒に住む家を持つことです。
そのため、彼女は苦海に沈む決心をします。
だが、大手事務所のアイドルグループに阻まれて、彼女のアイドルグループはなかなか上に行くことが、できません。
そのうち、特撮番組のヒロインの話がきます。
彼女は女優業にも、興味がありません。しかし、やはり兄妹のため、仕事を受けます。
だが、アイドルの仕事も特撮の仕事もギャラが安く、家を買うまでには到底、届きません。
彼女はオフのたびに、一関に帰省して、母の店を姉と共に手伝っています。 ミニスカートを履いて、下品な酔客の相手です。
私は今、芸能界にも所属していますが、実は彼女のような境遇の女性は大勢います。
江戸時代、貧乏な農村の娘が遊郭に売られる、そんな話がまだ現代でも、続いているのです。
「夜の来訪者」に、【世の中に数千、数万の山田よし子がいて、這い上がろうとしても、蹴落とされるのです】
というセリフが、あります。
彼女はまさに、その通りの人生です。
その彼女も事務所の意向で、12月にアイドルグループを卒業することになりました。 事実上の解散です。
これからは、モデル業だけで活動していくそうです。
彼女やまたその家族に陽の当たる時は、来るのでしょうか?
私は、そんな事を考えながら、この劇を演じています。
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細樅翔太 / 秋吉兼朗 役
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2019/11/23
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11/23(土)けいこ
寒いです。雨も降りとても寒いです。なので今日も張り切って稽古です。 三輪さんが忙しい中、午前中に時間を作ってくれました。なので今日は朝イチから通 します。準備が間に合わず、用意されたアル飲み物が呑めずになりました。全部を通 したら間に合わない為、夫人シーンに飛ばしていきます。部屋を出てすぐに戻ってく ると不思議な光景だと感じます。まだ台詞が入りきってないですが、スムーズに通せ るようになってきました。しかし、タイムアップ、途中からは夫人なしで進めまし た。その為か夫人の存在を意識できずになった印象があります。集中力の持続は困難 ですね。私はこれまでそうじゃないと言われ続け、できたできないは別として自身の 人間性を全部変えて演じていきました。できてはないがだいぶしっくりしてきていて あの女が頭の中に入ってくるようになりました。
午後からは抜き稽古。台詞を覚える言うと言う物にはならず、演出のメスを入れてい くことが中心になり、全体的に台詞の中身を追求するようになってきていて、私も役 の中身を掘り返して磨いていけています・・多分。良くも悪くも2週間。ペースは上 げ続けていくべきと感じております。兼郎でした。
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清水 恵 / 秋吉千沙子 役
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2019/11/17
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11/17(日)けいこ
寒くなってきましたね。 気づけば11月。3週間後は公演。 早い…あっという間です。
今回のお話は、ひとつの家族が中心に描かれます。 私に、舞台上の家族ができました。 中でも不思議なのが弟の存在。 私生活でもいませんし、舞台上でも初めての存在。 弟 おとうと オトウト… うーん。不思議。 しかもこの弟、なかなかなヤツなんです。 今日は、家族会議が開催されました。弟のこと、色んな場面の気持ちのすり合わせな どができました。 これを活かして、もっと深めていきたいと思います。 よおし、ガンバるぞぉ!
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三輪多紀 / 秋吉千沙子
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2019/11/10
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11/10(日)公開けいこ
今日は公開稽古。初めて、いわゆる、スタッフでも役者でもない方にみていただきました。飛ぶセリフ、からまわる演技、あぁ舞台は踊る…と、私としては散々な出 来でした。見に来ていただいた皆様、本当にごめんなさい。そして、ありがとうございました。貴重なご意見をいただきましたので、ここから何とか、挽回を目指します。
さらにこの日の練習では、自分なりの課題をみつけました。そのことを少し書きたいのですが、少々ネタバレになります。ストーリーを楽しみにしている方はここから は読まないでくださいませ。
この舞台では登場人物が順番に一人ずつ、自分とある女が関わったエピソードを打ち明けていくのですが、話の中でそれぞれが、その女に対して持った印象を語ります。それぞれの語る女の印象を集めて、最後にそのすべてをパズルのように組み立てると、1人の女性が完成する仕組みになっています。なので、観客の皆様にきちん と「女」について伝えることが出来なければ、このお話は薄っぺらい物になってしまいます。公開稽古前の通し稽古で他の人のセリフを聞いていて、遅ればせながらその ことに気がついて、「あ、しまった!」と思いました。「女」のことを、私が演じる夫人は粗末に扱っています。だからと言って私までもが「女」を粗末に扱ってはいけ ません。私自身がセリフをいう上で、もっとも心を込めて大事に言わなければいけないのは「女」についての描写なんじゃないかと、そのとき今さらながら思いた ち、冷や汗がでる思いでした。力の入れどころを完全に間違ってたんじゃないかと…。これから軌道修正せねば!まだまだ自分なりの「女」を思い浮かべきれていないこ とも問題です。
あぁ、課題が山積みです。
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荒谷郁男 / 警官橋爪
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2019/11/03
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11/3(日)けいこ
「午前は、動きを変えた所を習得するための稽古をしたんだっけ。」と思い出そうとしている所へ、インターホンが鳴り、「東京電力の子会社ですが、」という女の人の声。お話しを聞いて欲しい、というが、そんな余裕はない。「今稽古している所で、出られない」とか何とか対応しているうちに、インターホンの画面が時間切れで消えてくれた。
日誌を続けよう。午後は、通し稽古をしました。台詞が入ってないので、プロンプターの多嬉ちゃんにお世話になりっぱなし。「面会」という言葉が出てこなくて、「面談」とか言っていました。現役時代に仕事柄、「個人面談」とか言っていたからかな、と後で思いました。
私、警官橋詰が出てきての第一声が、「秋吉さんですね。」。この時、眼が半開きだったとダメ出しの時、指摘を受けました。以前にも他の役の時に受けたことがある。普段は眼鏡をかけているのだが、舞台では外す。ボヤーとしか見えないのだが、この警官、「話をする前に、相手をじっと見るくせがある」とト書きにある。決定的である。
夫人とのやりとりの場面。台詞が入ってないこともあるが、特にテンポが悪いと、と自分でもわかる。
牧さんが、稽古日誌で書いていたが、台詞を覚えるために同じ台詞を10回は書いて覚えると。私は、水性ペンから油性ペンへ、そしてボールペンから鉛筆へと変遷し、縦書きから横書きへと変化し必死に書いて練習しているところです。 10日は、公開稽古です。とにかく、台詞です。
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川上 剛 / 森永良三 役
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2019/10/27
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10/27(日)集中けいこ
集中けいこも2日目。午前中は、それぞれの役が主に喋るシーンをけいこ。私はというと、まだまだセリフが入っておらず、表現にまで至っていません…。
昼御飯は、榊原さんが作ったカレーを美味しく頂きました。みんな一緒にカレーを食べるのは集中けいこならでは。なんと食後には、演出の佐藤さんがマジックを披露!心の中で念じた数字を当てる、というもの。いつもの集中けいこには無い展開に一同衝撃を受けました。
昼からは芝居全体を通す、通しけいこを行いました。音響の西島さんに、前日とは違った音を合わせて頂きました。これまた芝居の雰囲気に合ったものとなっており、1日で修正して頂けるのがすごいと思います。また、初めて衣裳を着てのけいことなりました。それぞれの役を引き立たせる素敵な衣裳となっています。良子さん、ありがとうございます。
さて芝居はというと、うまく会話が流れない場面、動きづらいと思う場面、セリフに心の動きを載せづらい場面…。多くの場面をやることで色々なことに気づきます。 今回の芝居は、劇団の芝居としては珍しく、その場で起こる出来事よりは、その場で話される会話がとても重要です。なので、会話している相手のセリフを受けて、の自分のセリフでなければなりません。いえば当たり前のことですが、今回はとにかく会話が中心となっているので、より一層意識する必要があります。また演じる役も曲者ぞろい。それをいかに体現出来るかが今回の芝居を創る鍵となりそうです。お客様が観ていて面白い会話劇に仕上げたいと思っています!
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細樅翔太 / 秋吉兼朗 役
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2019/10/26
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10/26(土)集中けいこ
唐突に寒くなって参りました。という訳で、雨にも負けず風にも負けずに集中稽古で す。今日は西島さんと音響の合わせもあり、朝早くから来てくださりました。 いつもありがとうございます。 午前中は部分的な稽古をしました。午後からは音を入れながら通し稽古。やはり一人 辺りの台詞が多い故にまだまだ台詞が入ってなく一箇所ごとに丁寧に稽古をしていき ます。ある音楽がギミックとして盛り込まれており、物語と相まって緊張感が増して きます。全体を通す予定でしたが、部分ごとにこだわって稽古していた為かタイムア ウトに・・明日こそは全部をやれたらなと思います。
夜の飲み会では榊原さんが作ってくださったおでんを頂きながら盛り上がりました。 熱さが体に染み渡ります。暖まってきたところで芝居への抱負を一言。いよいよ見え た本番へ引き締めていきたいです。以上、お酒が呑めない兼郎がお届けしました。
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牧 和彦 / 秋吉兼路
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2019/10/20
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10/20(日)
今日は初めての通し稽古です。 台本を見ずに、初めから、本番と同じように演技するわけです。
今回の劇「夜の来訪者」は、長セリフの連続でしかも独特の言い回しが多くて、悪戦苦闘です。 私もこれだけ、セリフが長いのは初挑戦です。 今回、私は特別の勉強法をしました。
私の知り合いに秋川百合さんという女優がいます。 水戸黄門でお姫様役などを演じた方です。 セリフをすぐに覚えることで有名な方で、私はその勉強法を訊きました。
別に特別なものがあるわけではなく、夜のマックで静かな時に、 ひたすらセリフを書くのだそうです。 私も今回は、その勉強法を真似することにしました。
夜のガストで、ひたすらセリフを書きました。同じセリフを10回ぐらい。 ボールペンを二本使い切りました。
その成果は、いかに? 皆さん、本番で確認してくださいね。笑
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清水 恵 / 秋吉千沙子 役
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2019/10/13
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10/13(日)
すっかり秋めいてきましたね。 今日もけいこです。
今日から立ちけいこに入りました。立ちけいこでは、台本を手離さなければ なりません。手離すということは、そう、覚えるということです。 あれ?誰のセリフ?…私かっ! ん?どう動くんだっけ? けいこの参加も久しぶりで、皆との遅れを痛感する私…。
今回の演目は出演者が少なく、みんな出番が多いので、けいこも工夫が必要です。 今回出演しない人たち(榎本さん、多嬉ちゃん、榊原さん)がいつも応援に きてくれています。感謝です。 その人たちの仕事を増やしているのが、私です。 けいこに行けないときは、代役をやっていただき、台詞の覚えが悪い私に プロンプ(忘れたセリフを影から教えてくれること)をバンバン入れてくれます。 頼りきってます。 いや。頼りきっていてはダメです。自立せねば。 とにかく、セリフを自分のものにしなくてはなりません。 この難解な脚本と戦う日々がまだまだ続きそうです。
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三輪多紀 / 秋吉和枝(秋吉の夫人)
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2019/10/06
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10/6(日)けいこ
今日は時間はたっぷりあるから、2回は通せるかも…と思ったのは大間違い! 2時から7時少し過ぎまで、休み休みで1回通すのがやっとでした。 いざ動いてみると、動線の矛盾や、不自然さが気になってきて、ちっとも進みません。 でもその分、丁寧に作り込んでいます!
こうして苦労して作ったミザンスも、深まるごとにまた動きも変わっていくことでしょう。人物もどんどん、出来上がっていくことと思います。どうぞご期待ください。
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