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劇団ひの けいこ日誌
== 第80回公演 ==
太陽の子(てだのふあ)

  昭吉&チンピラ1役・広岡直樹
Date: 2009-11-29 (Sun)
この物語の舞台となる「おきなわ亭」なんですけど、
実はとても居心地の良い場所だったりします。
当然自分は役としてその場にいるわけであり、全ての行動は
演技だったりするわけなんですけど、その場にいて時々本当に
くつろいでいるんじゃないかという錯覚を起こしてしまうのです。

お酒も出る大衆料理店という設定がそうさせるのか、丁寧に作りこまれた
セットがそうさせるのか、おきなわ亭に集まる人々の人柄がそうさせるのか、
約半年かけて舞台を作ってきた役者達の空気感がそうさせるのか・・・

きっと書ききれない程の多くの要素が少しずつ積み重なって作用し合って
そうさせているんだと思います。

喋り交わしているのは台本に書かれた台詞ですが、その場にいるみんなが
心が通じ合った仲間の様に感じてしまう瞬間が時々あります。
こんな関係がずっと続けばいいなと感じてしまいます。


おきなわ亭に集まれるのも、あと6回の公演を残すのみとなりました。
「太陽の子」公演を終えた後はセットも壊され、おきなわ亭は完全閉店となります。
おきなわ亭に集まっていた人々も、それぞれの役者達の日常へと帰っていきます。

おきなわ亭がそこにあったことを証明するものは、それぞれの記憶の中だけ
になってしまいます。

既に観に来られた方は、おきなわ亭の雰囲気をどう感じたでしょうか?
時々思い出してみて下さい。

これから観に来られる方、楽しんでいってください。
出来れば記憶にいつまでも残るような舞台になればいいと思います。

けいこ風景(2009年11月29日)
※写真:けいこ風景(2009年11月29日)

  キヨシの母&おかみさん役・清水恵
Date: 2009-11-15 (Sun)
寒くなってきましたね。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?

風邪引いて、ハスキーボイスな清水です。

さぁ、けいこ日数も残りわずかとなってしまいました。
不安な気持ちと、本番への期待が入り混じったこの頃…何ともいえないドキドキ感を味わっています。

よぅし!今日もがんばるぞぉ!!

今までの積み重ねを信じて通しけいこに挑みます。
そして、夜には場面ごとにセリフや動きのひとつひとつを深めました。

今回のお芝居「太陽の子」は、心を大きく揺さぶられるお話です。
役者も演じる度、その役として、また役者個人として、いろんな思いを感じ、考えさせられています。
それを観に来て下さった方々に伝えられるよう、みんなで一丸となって取り組んでいます。

みなさん、ぜひご来場ください。そして、一緒に感じていただけたらと思います。

  梶山先生役・下平由美
Date: 2009-11-08 (Sun)
今日のけい古は、午前中は大峯家の役者達が家族の絆を深めながらの場面毎のけい古。
午後からは、準劇団員も加わって、場面の転換(机やパネルの出し入れなど)も含めた通しながらのけい古です。
通しけい古もだいぶ慣れてきて、全体の流れの把握とともにだんだんと転換の時間も短くなって、
一斉に次の場面を創る様は、1.2.3・・・さながらF1のコックピットのようです。

さて、公開けい古を終えて1週間・・・
やりきりました・のりきりました公開けい古は。
でも、ここからです!ここからなんです!
大変なのは。やらなくてはならないのは。超えなくてはならないのは。
役者も、裏のスタッフも、そう決意を固めています。
磨きをかける最後の作業があってこそ、本番の幕を開けられるのです。
とにかく、原作をもう一度、各々が読み直しました。「太陽の子」の世界を
それぞれの役がこの物語の中で、どう生きているのか、一つ一つの台詞に込める思いを、改めて考え直しました。
『梶山先生』:あかん教師から・・・ええ教師へ。
もっと、もっと成長を遂げなければ。

どうぞ、その成長を観に来てください。舞台でお待ちしています。

  おとうさん役・志田淳
Date: 2009-11-01 (Sun)
とうとう公開稽古の日が来た。
劇団員以外の方に自分の演技を観てもらうのは初めてである。
いつも観る側にいた自分が、観られる側になるとは…。
それを目指してやってきたのに何だか不思議な感じがした。
そして、陸上の試合とは違う緊張感があった。
みんなはリラックスしてるように見える。さすがである。

観客から見たらベテランとか素人の区別はない。
普通に(公正で平等な目とでも言うのか?)鑑賞し、役者を評価するのだろう。
そういう目で観て頂けるのはチャンスでもある。
甘えもヒイキも一切なし!ただ全力でやりきるだけ。
…と思ってみるが体は正直で胃が痛くなってきた。

初っぱなからプロローグで、お父さんの出番である。
ここで観客の心を掴めれば、良い流れを作ることができると思い気合いを入れた。

駅伝と一緒だ。

でも実際は台詞カミカミであった。
稽古を本番のつもりで取り組んできたが、観客がいると全く違う雰囲気になる。
本番前にとても貴重な経験ができた。

全体的にも台詞の間違いや舞台転換が上手くいかなかったりしたが、
最後に観客の方から「荒削りながらも良い舞台だった」とのコメントを頂き、
とても嬉しかったし、この後も稽古次第ではまだまだ伸びると感じた。

最後に、新劇団員の紹介で私は「みんなで作り上げる舞台を観て感動した」と書いたが、
それはあくまで結果なのだと思った。ちょっと付け足すと、一人一人が
しっかりと力を出し切ったとき、初めて、みんなで舞台を作り上げられるのである。
先ずは自分がしっかり舞台に立とう。それがお父さんの役割でもある。

公開げいこの模様(2009年11月1日)
※写真:公開げいこの模様(2009年11月1日)

  おかあさん役・佐藤伸枝
Date: 2009-10-25 (Sun)
公開稽古を1週間後に控え、稽古場に「本番近し」の緊張感が漂ってきました。

午前中は二幕の抜き稽古、午後は二幕を通しました。
役者の行動線がより細かくなり、動きに合わせてセリフにも表情がついていきます。
これからが稽古の醍醐味です。

子ども達は、午後、「あさかわ少年少女合唱団」の関野先生による「てぃんさぐの花」のレッスンもありました。
二階稽古場から聞こえてくるかわいらしい歌声に慰められるような思いで、
辛い(セリフが出てこない!動きも忘れてる!どうしてこんなにできないんだろう!!)
稽古を乗り切りました。

夜は青年劇場の女優さん、昆野さんによるメイクレッスンがありました。
昆野さん曰く、
「メイクは役づくりを手助けする神聖な時間です。」
劇団に入ってから、プロの技を習ったのは初めてでした。とても勉強になりました。

共同作業もほぼ終わり、素晴らしい舞台空間ができています。
音響も照明も、安心できる強力なスタッフによって着々と仕上がってきています。
ここに役者として命を吹き込みたい。残された時間、できる限り稽古場に足を運び、
みんなと芝居を創る時間を大切に過ごしたいと思っています。

青年劇場 昆野美和子さん(女優)によるメイク勉強会(2009年10月25日)
※写真:青年劇場 昆野美和子さん(女優)によるメイク勉強会(2009年10月25日)

  オジやん役・桜井健助
Date: 2009-10-18 (Sun)
きょうは先日の合宿を終えて後半の稽古のはじまり。
第一幕の転換の確認から。プランと実際の舞台上の動きに無理が生じる箇所をチェック。
今回の演目は下町の食堂がメインになることもあり、食器や料理など小道具の扱いに
気を配らなくてはなりません。
次の場面には何が必要で何をハケルか、頭の隅にそれを気にしながらの台詞回しになり落着かない状態です。
もたもたしていると演出のほうから
「ドウサレタノデスカ、モットハヤクデキマセンデショウカ」
と、それはそれは優しい声があせる気持ちの背後から情け容赦なく飛んできます。
こちとらは降りかかる火の粉は払わなくてはなりません。
「コンチクショー、ワカッテイルヨッ、ダケドデキナイカラ、アセッテイルンダ」
咽まで出かかっている気持ちをぐっと抑えて
「ハイ、ショウチシマシタデゴザイマス」
とにこやかな笑顔で応えます。
そうしたやり取りをしながら一場面、一場面が城の石垣を築くように積み上げられ
綿密な演出によって深みのある重厚な芝居がつくられていきます。
劇の九割は演出の力が占めるでしょう。成功するかどうかは演出の力にかかっているようです。

ところで、きょう「てだのふあ・おきなわ亭」の店内にお品書きの札が貼られ、
食堂の雰囲気がいっそうかもし出されました。
沖縄の郷土料理。みなさんは幾つ知っていますか。
三ツ星レストランでも食べることのできないメニューばかりです。
これを機にぜひ沖縄料理の店に足をはこばれてはいかが?
「おきなわ亭」オリジナルの品も考えていますよ。

劇中に挿入される民謡はプロの先生に教わっています。
歌詞が沖縄のことば(ウチナーグチ)ですからたいへん難しいのです。
まるで外国語を習っているよう。
リズムの速いカチャーシーになるとちんぷんかんぷん。
これを踊る役者さんはもっとたいへん。
カチャーシーは祭や宴会などで即興的に踊る、その踊りや音楽のこと。
民謡ですから今の沖縄の若い人たちには苦手な人も多いようです。
内地の人がカチャーシーをうまく踊ることはたいへん難しく、格好よく踊ることは至難の業です。
こればかりは芸能の島・沖縄に生まれ育った人間でないとハマらない。
一人ずつ立ちあがって踊り、次に踊る人を指名するというルールがあり、
指名された人はいかなることがあっても踊らねばならない。
それも、ただ踊るだけではなく即興で皆を楽しませることが必要である。
と物の本に書かれています。

さて、午後から夕方までは子供たちも加わり、そして夜はインフルエンザで
少しのあいだ欠席していた(主人公の)おとうさんが登場する場面を主に稽古。

「劇団ひの」の役者さんたちは沖縄漬けの一年で終わりそうです。
何人かの団員が夏休みに沖縄へ、そしてこれから波照間島に向う人もいます。
本島に旅する人は多いでしょうが、舞台となる波照間島にどうしても行くのだとはりきっている役者さんもいます。

いろいろな努力が公演本番に実を結ぶことを願って稽古、稽古…。

野原様指導の三絃レッスン中(2009年10月18日)
※写真:野原様指導の三絃レッスン中(2009年10月18日)

  ギンちゃん&刑事1役・河村卓哉
Date: 2009-10-12 (Mon)
10月11日の朝から始まった合宿。合宿ですから当然お泊まりです。

けいこは午後9時で終わり。日野駅近くの銭湯に入ってから交流会。
今回の『太陽の子』への想いを語りあったりして、夜遅くまで交流を深めました。
気がつけば夜中の3時半・・・。さすがに寝なければと、けいこ場に布団をしいてお休み〜。

朝、目をさますと、企画係(合宿係)リーダーの下平さんが朝食をつくってくれていました。
起床時間はまだまだ、睡眠不足のはずなのにやっぱり合宿でウキウキしているせいでしょうか、
みんな起きて枕投げやったり、朝食作りをしたりとゆったりした朝でした。

10時近くになると準劇団員(小・中学生)が来て、高橋先生のダンス指導。
琉球踊りの特徴的な振りを練習。準劇団員は『てぃんさぐぬ花』のきれいな唄と振り、
劇団員はにぎやかな『唐船(とうしん)どーい』のけいこ。
劇中、沖縄のイメージとして踊るのでお楽しみに。

お昼はみんなでカレーうどん。みんなで食べるとこれまた美味しい。

午後2時半からは抜きけいこ。準劇団員は3時半から関野先生の歌指導。
『てぃんさぐぬ花』をしっかり練習しました。

準劇団員は午後5時半、劇団員は7時すぎに合宿終了。
普段仕事や学校で皆忙しくなかなか集まりきらないのですが、この合宿では
皆が集中してけいこができ、大きなステッップになりました。

さあ、次ぎは11月1日の公開けいこに向けて皆がんばっていきますよ〜。

11日の食事風景(2009年10月11日)
※写真:11日の食事風景(2009年10月11日)

  ゴロちゃん役&刑事2役・監物勝宏
Date: 2009-10-11 (Sun)
10月11日(日)の合宿初日の午前中は、主に発声練習や抜き稽古を実施。

午後1時からは、1幕&2幕全体の通し稽古を行いました。

役者さんがほぼ全員揃っての劇全体の通し稽古や、本番通りに西島さんの音響を使い
稽古をするのは初めてとあって、皆緊張感を持って望みました。

しかし、仕事や学校などで稽古になかなか出れなかったメンバーも多く、
台詞が飛んだり、間違えてしまう場面もありましたが、
前回よりも演技に磨きがかかっている場面も多くありました。

1幕2幕ともそれぞれ1時間30分程度で終了し、何とか本番までに2時間30分は切れそうです。
初めて劇の全体像が見えてきたので、演技の進行方法や転換などで、もっと工夫が出来そうです。

18時の予定終了時刻の1時間ほど前に、通し稽古が一通り終わったので、
残りは、4-1、4-2、10、11-1場の稽古を行いました。
そして、18時からは全員揃っての夕食タイム、良子さんが腕によりをかけて
作ってくれたカレーは、とても美味しかったです。
食事後は、主に準劇団員の方が、それぞれ公演に向けての決意発表をしてくれました。

19時30分からは、全員参加してのクイズ大会、3人1組になって、沖縄に関してのクイズを
沖縄の歌を歌った後で答えるという非常にユニークな遊びで、楽しい一時を過ごさせて頂きました。

その後、準劇団員は解散。劇団員の勇士は「ひの湯」に戦闘(銭湯?)へ。
22時30分からは、お楽しみの交流会を行い、幕を閉じました。

これから、稽古を進めるに当たって、非常に有意義であったと確信した一日でした。

けいこ風景(2009年10月11日)
※写真:けいこ風景(2009年10月11日)

  ろくさん役・大村国博
Date: 2009-09-27 (Sun)
9月27日(日)の稽古は10時から高橋先生指導によるダンスレッスンからスタート。
二階から聞こえてくるレッスン中の桜井さんの三絃が良いBGMです。(野原さん指導)

午後1時からはせんぬきの岡地さん指導による沖縄民謡レッスン開始。
実は午前中のダンスレッスンの中で『唐人どーい』のバージョンを変えたため、
歌詞が変わってしまったのです。みんな覚えたかな?
あと80回位聞きましょう。

3時半から2幕の立ちけいこ開始(前回の続きから、15-2、16、18場まで終了。)

6時終了。6時40までそうじ。
7時半まで休憩。

それから2幕で立ちけいこがまだのところを行いました。
その後11時位まで週末のはこべ朗読会のためにアトリエを整理して解散です。
長い1日、お疲れ様でした!

けいこ風景(2009年9月27日)
※写真:けいこ風景(2009年9月27日)

  キヨシの叔母さん&ときちゃんのお母さん役・表美子
Date: 2009-09-20(Sun)
前日の盛り上がった、秋の夕べの余韻も醒めやらぬ中、まず、作成途中の舞台設営です。
大がかりな移動装置の仕掛けに四苦八苦しながら、組み立てていきます。
場面転換も多いし、登場人物も多いので、舞台が狭く感じます。
まだまだ、装置や背景の全体像が見えてこないのですが、徐々におきなわ亭ができ、
また、波照間島の雰囲気が感じられてきます。どんな舞台に仕上がるのか楽しみです。

設営後は、第2幕の立ち稽古に入りました。おきなわ亭の宴会シーン、にぎやかです。
午後3時半からは、準劇団員の子どもたちもやってきて、歌の稽古も始まりました。
浅川少年少女合唱団の関野さんの指導のもと、元気な声も聞こえてきました。
当日は、ふりつけも付き、沖縄の郷愁を漂わせてくれることでしょう。

乞うご期待!

  花房さん&看護婦さん役・磯崎百合子
Date: 2009-09-13 (Sun)
新参物は人より早くに行って練習するもんだ。
という、連れ合いの言葉に押されて早めに劇団につく。

久しぶりの発声練習、柔軟体操に、新鮮さを感じ練習はじめから、きちんとでるもんだなぁ。と思う。
二階から櫻井さんの練習する三絃の音色が聞こえてきて、沖縄の劇に取り組んでいる
という雰囲気がいっぱいの稽古場。

9場の読みからはいりました。そこは、看護婦さんとして、私も参加するところ。
「もっと大きな声。高い声」の指示。むずかしい。

午後は4の1立稽古からでした。ろくさんの「他人に痛めつけられても」ここの台詞は、本当にむずかしそう。
さすがの大村さんも苦労しているようでした。
お父さんと病院から帰ってきた、お母さんの、くやしがる台詞。伸枝さんの演技に感動。
人のことばかり感心しているうちに、わが花房さんの出る9場の練習にはいりました。
簡単な台詞なんだから、がんばれ!と自分に言いきかせるのですが、からきしダメです。
来週から二幕にはいるというのに!夕方からは歌の練習でした。
沖縄の、特に八重島の民謡は、かくべつにむずかしい。
100回聞くという先生の言葉に、努力がたりないと反省。
♪イヤサササ♪のところになると急にみんな元気になるのがおかしく又安心もしました。

外はさわやかな風がふき、曼珠沙華がきれいですね。秋になりました。
講演まじかということですね。
まず自分が頑張らねばと思っています。

磯崎でした。

けいこ風景(2009年9月13日)
※写真:けいこ風景(2009年9月13日)

  ふうちゃん役・石井双葉
Date: 2009-09-06 (Sun)
今日は初の台本なしでの立ち稽古でした!!
まだうる覚えのところもたくさんあって、プロンプがないとやっていけないシーンもありました。

でも、台本がないと両手があいて自由に動けるので、演技しやすくて楽しかったです。


午後からは高橋先生のダンスがあり、2つの曲を練習しました。
1つは皆で歌い踊ることになっている「唐船ドーイ」という曲です。
これはテンポも早いし、歌詞は沖縄語なので何言ってるわかりにくい歌です。
足でリズムをとりながら自由に踊る練習も、一苦労でした。
でも、明るくて楽しい雰囲気の曲なので、ここで舞台を盛り上げられるように頑張りたいです。
もう1つの「てぃんさぐぬ花」の方は、着物をきた準劇団員の子たちが踊る曲です。
かわいい振り付けでした。完成が楽しみです。

ダンスの後と夜も立ち稽古をして、1幕全部の稽古ができました。
今日で全体の流れがわかったり、次の課題が見つかったりしたので、良かったです。

お疲れ様でした☆

けいこ風景(2009年9月6日)
※写真:けいこ風景(2009年9月6日)

けいこ風景(2009年9月6日)
※写真:けいこ風景(2009年9月6日)

  ふうちゃん役・石井葉月
Date: 2009-08-23 (Sun)
今日は沖縄戦で、ひめゆり学徒隊だった吉村秀子さんが劇団に来て下さり、
みんなでお話を聞きました。

とてもリアルで聞くだけでも辛いものでしたが、まだ小学生の準劇団員が頑張って聞いていたので、
私も頑張って聞きました。
戦争の悲惨さ、馬鹿馬鹿しさが、ひしひしと伝わりました。
また戦争を体験した人が語る、平和への訴えは、何よりも説得力がありました。

その後、みんなで感想を述べ合いました。
それぞれがいろんな事を感じられたので、この事を舞台に生かしていけたら良いです。

けいこ風景(2009年8月23日)
※写真:けいこ風景(2009年8月23日)

吉村秀子さん講演_1(2009年8月23日)
※写真:吉村秀子さん講演_1(2009年8月23日)

吉村秀子さん講演_2(2009年8月23日)
※写真:吉村秀子さん講演_2(2009年8月23日)

  ギッチョンチョン役・田中浩二
Date: 2009-08-09 (Sun)
共同作業に入って以来久々の稽古。
形作られた装置を脇に机を出し、読み稽古を行いました。

久々の稽古は、以前のモチベーションを取り返せず、ギクシャクした読み方になってしまった。

戦争物の芝居は自分にとって初舞台の9年ぶりで以前は若すぎるのもあり、
途中参加だったのもあり、芝居の本位を掴みきれないままの公演になってしまっていた。

今回は始めからの参加で、自分にとって始めての一からのフィクションでもあり得る芝居。
なんとも難しいばかりです。
メッセージを伝えるための勉強は自分にとってもかなりの衝撃的な勉強になります。
原爆が落ちた後、神戸大空襲があった後、八王子大空襲があった後、今に至るまでの日本の中での人の営み、
苦難、発展の途中にあるドラマは人それぞれにあり、その中のひとりとして生きる。
そんな、悲しみなどをこえてきた人や体験者、非体験者がどれだけ後世に語り継ぎ、
同じ悲しみを生み出さないよう学んでいくか。

自分は戦争は遠い昔の事だと感じていますが、現に戦争体験者はまだ日本人でも多くいて、
更には他の国では未だに戦争や差別が行われています。

去年亡くなった爺ちゃんも、自分に戦争の話をしてくれたことがあります。

だけど、もう聞くことはできません。

戦争などを体験し語れる人が年々減っていく中、今学ばずにいれば、きっと二度と聞けなくなってしまう。
そうなるまえに、少しでも多くの人から、話を聞いてみたい。
今回の芝居にふれ、そんな事を感じています。


けいこ風景(2009年8月9日)
※写真:けいこ風景(2009年8月9日)

  キヨシ役・袖山駿
Date: 2009-07-12 (Sun)
最後の沖縄勉強会での米軍の基地問題や、それに抵抗する沖縄県民のお話は
これからの時代を生きていく僕にとってはとても重大な問題だと思いました。
準劇団員の子供達にはちょっとした宿題もでました。
知念澄という人物に近づく為、「喧嘩の技術」等の映画を見たり、
自分の声を録音して聴いてみたりしてこれからも頑張ろうと思います。

  梶山先生役・下平由美
Date: 2009-07-05 (Sun)
It is very warm and humid.
梅雨ですね。
そして7月になりました。
みなさん、お元気ですか?
今日もここ、劇団ひのからお届けしてまいります
「けいこ日誌」をお楽しみ下さい。
そういえば、学生のみなさんは試験の最中でしょうか。
思い出しますね、教科書を食べてしまいたくなるあのなんだかわからない
あせった気持ち。
でも、試験が終われば楽しい夏休みです。がんばってください。


さて、早速けいこを覗いてみましょう。
午前中は劇団員による台本を見ながらの読みけいこ。
じっくり一つ一つの台詞を考える大事なけいこです。
午後からは準劇団員の子ども達も参加して「沖縄勉強会4」
『命(ぬち)どう宝 (「集団自決」から見えてくるもの)』と題して
なぜ、親が子を、子が親を、夫が妻を、家族が家族を殺さなければ
ならなかったのだろうか、考え学びました。
「いつでも心の中で思いつめているんです。どうしてああいうことを
しなければならなかったのか、その一点だけは心の中から消えないと
思っています。」「国のためといくらいっても、何が国のためと今さら思うんです。」
(NHK「”集団自決”戦後64年目の告白」より)
4回を重ねた「沖縄勉強会」の中で
私達は試験の為だけの勉強ではなく、
「今、生きている私たちの方から歴史をたどる、そんな本当の勉強」(台詞より抜粋)
をしながら芝居「太陽の子」に取り組んでいます。
『命(ぬち)どう宝』どうか同じ歴史を繰り返しませんように・・・。

勉強会の後は、
高橋先生によるダンスレッスン。
三絃のリズムに合わせて、みんなTシャツがびっしょりになるくらい
汗だくで練習です。
平行して、第2けいこ場(けいこ場が二つもあるって幸せ)では
読みけいこの模様。
どちらも午後の日差しに負けないくらいきらきらと汗と涙が光ってます。
(んんん?きらきらはきれいすぎかな?!)

そして夜はスタッフ会議。
いよいよ装置、大道具、小道具、衣裳のデザインが完成し
作業にとりかかれそうです。

以上、現場から下平がお伝えしました!!

See you next time!!

  キヨシの母&おかみさん役・清水恵
Date: 2009-06-28 (Sun)
蒸し暑い日が続いています。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
けいこ場のみんなはそんなジメジメを吹き飛ばすぐらい元気です。

今日は半立ちけいこ。半立ちけいこというのは台本を持ちながら
実際に立って演技をするものです。
実際に動いてみると、読みけいこではわからなかった相手との距離だったり、
舞台のイメージをつかむことができます。

こっちが入り口?
どこに座ろう?
えっ、ここにテーブルがあるの?

役者はセリフをしゃべりつつアッチコッチ動きます。
しゃべりながら動くというのはなかなか難しいもので、
自分のことで精いっぱいの私は相手にぶつかったり、棒立ちだったり・・・
オロオロしっぱなしでした。

さあ、「太陽の子」少しづつ具体化されてきました。
ドキドキ、わくわくしますね。
よぉし、がんばるぞぉ〜。

けいこ風景(2009年6月28日)
※写真:けいこ風景(2009年6月28日)

  おかあさん役・佐藤伸枝
Date: 2009-06-21 (Sun)
午前中は大人だけで読み稽古。
生身の人間が登場する演劇では、台本に書かれていない、また原作にも
書かれていないストーリーもつくらなければなりません。
その人物の年齢は?どんな人生を歩んできた?このシーンの前は何をしていたの?等々。
そのために私達は学習します。
(ちなみに、みんなが提出した「『太陽の子』調べることリスト」には130の事柄が挙げられました。)
想像力もすごく必要です。しんどいけれど、楽しい過程です。
この日もいくつかの登場人物のストーリーについてみんなで話合いました。

午後からは子どもたちも参加して、読み稽古と沖縄の踊りのレッスンでした。
子ども達もだんだん元気に演じられるようになってきました。
子ども達が出てくるシーンは、ふうちゃんのおかあさんを演じる私にとっても、
楽しくて心が暖まる場面です。
(舞台がパット明るくなるかわいい小道具がいっぱい出てきますよ。)

稽古が進むにつれて沖縄の魅力にはまっていく私です。
この夏はまだ行ったことのない沖縄を、是非とも訪れたいと思っています。
灼熱の沖縄で、心を燃やし、あつーい舞台を創りたいと思います。

  オジやん役・桜井健助
Date: 2009-06-14 (Sun)
午前は劇団員による言葉の発音についての時間。
元劇団員・佐野さんによる神戸弁の指導。
東京の言葉とのイントネーションの相違を教わりました。
語尾の母音が残るような話し方、名詞のアクセントも関東とは逆な言い方があり、
汚い(乱暴な)言葉にも特徴があるようです。
関西の落語、漫才なども参考にしてみましょう。

午後からは準劇団員の可愛い子供たちが加わります。
磯崎先生による沖縄についての勉強会。
二つの戦争(アメリカ軍の上陸、マラリアとの闘い)のことをやさしく、
分かり易く話していただきました。
沖縄の大人も子供も悲惨な状況に追い込まれたことが、写真などを見ながら
少しでも理解できます。
そして、それは国家という権力による犠牲になったことを忘れては
ならないでしょう。
“おきなわ亭”に集う多くの人たちがその想いを心の中に秘めて
います。
あの沖縄の土には何万もの人たちの血が染み込んでいます。
美しい青い空や蒼い海はその出来事をずっと見てきました。
そして現在の沖縄を見続けています。
なにも言わないけれども……。

公演予定日の発表のあと2時半からは歌の稽古。
講師は三線の先生・浜岡さんと船見さん。
お二人の三線に合わせて唄いましたが、洋楽のような五線譜はありません、
まず耳で聴いて覚えることでしょうか。
歌詞の意味についても話され、労働の歌や日常の歌などがあり、男女掛け合いの唄い方もあるとのこと。
先生は、簡単ですよとおっしゃるけれど、やはり難しいですね。

6時前に子供たちは下校(?)。夜はプラン会議。
総合的な演出方針の説明のあとは装置、小道具、メイクの担当別に検討会。
制約された空間にどのような状況が創り出されるのか。
いろいろな角度からの創意工夫が必要となります。
“おきなわ亭”の小道具だけでも大変な数になりそうです。
それだけに劇団員の眼が輝き、熱い意見が夜遅くまで繰りひろげられました。
さて、どのような舞台が現われるのでしょう。まだまだ始まったばかりで先は長いようです。

けいこ風景(2009年6月14日)
※写真:けいこ風景(2009年6月14日)

  ギンちゃん役等・河村卓哉
Date: 2009-06-07 (Sun)
6月7日(日)は、午後から。

体操・発声・外郎売りの口上でウォーミングアップ。
その後2時45分まで沖縄についての勉強会をしました。
沖縄の県庁所在地は? 
ふうちゃんのお父さん、お母さんの生まれ故郷は?
沖縄の歴史・イメージ・動物・気候・農産物.料理・工芸品・三線・唄・・・、
学校の先生でもある団員の表さんの授業を準劇団員(小・中学生)とともに勉強しました。
いや〜沖縄県の長さは800キロメートル、島の数180にはビックリ。
この勉強会、毎日曜日あと4回続けて行きます。

3時〜4時は準劇団員中心のけいこ。
子どもたちが沖縄の草花のおもちゃをつくってくるシーン。
「なぜ作るの?」を考えるてもらい、沖縄の草花について調べる課題が出ました。
大人も基本はこれです。考えること、調べることが山のようにあります。

夜はプラン会議。演出プランも出て、脚本具体化のためにリストアップの準備をしました。
着々とやることがたくさん見えてきて、“武者震い”の卓でした(笑










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