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けいこ日誌
== 第77回公演 ==
オリバーツイスト

  グリムウィッグ役など・広岡直樹 その2
Date: 2007-08-5 (Sun)
ついに8/5日をもってオリバーツイストの公演が終了しました。
おかげさまで最終日は午前・午後ともに大入りで、
華々しく最後を飾ることが出来ました。
観に来ていただいた方々、どうもありがとうございました。

オリバーツイストは今年の2月からけいこを開始しました。
それからこうして公演が終わるまでの約半年間、
みんなと時間を過ごしてきたことになります。

公演が終わった翌々日、観に来ていただいた方に感想を聞いたところ、
その方はとある講師をされている方だったのですが、いくつか頂いた
感想の中で印象的だったのが、
「大変だったでしょう。あれだけの人数で一つのものを作り上げるのは。
 色々な衝突も合ったでしょうし。」
というものでした。

本公演は、役者としては大人17人、子供13人の計30人。
それに加えて、演出・制作・そして多くの協力者の方々によって
作り上げられました。
多くの人間が半年もの間関わっていく中には、その分だけ
この舞台に対する思いや公演に至る過程において様々なものが
あったと思います。

今回が初舞台となる新人の人がいれば、
今回を最後にしばらく役者から離れることが決まっている人もいました。
舞台に立ちたかったにも関わらず、家庭の事情で止むを得ず
途中降板を余儀なくされてしまった人もいます。
仕事や学校が忙しく参加したくてもなかなか稽古に参加する
時間が取れなかった人もいます。
その他にも引っ越しした人や転職した人など、一つ一つを挙げたら
ここでは書ききれないほどそれぞれが様々な事情を抱えている
中で、常に最適な状態とは言えない中で持てる力を出し合って
舞台を作り上げていきました。
自分は大人なので、つい大人達の事情に目線が行ってしまいがちに
なりますが、子供達も様々な思いを抱えていたと思います。
打ち上げの席では子供たちの多くが感極まって泣いていました。

観に来て頂く方には、そんな内輪の事情とは関係無く舞台を
楽しんで頂ければ良いと思います。
でもどこかでこういったことを伝えたいと思っていましたし、
それを伝えるにはこのけいこ日誌が適していると思い記しました。

それでは、どうもありがとうございました。
また次の舞台でお会い出来ればうれしいです。

カーテンコールにて
※写真:カーテンコールにて

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本公演「オリバーツイスト」に関するけいこ日誌はこれで最後と
なります。
見て頂いた方、どうもありがとうございました!!

次回公演のけいこ日誌をお楽しみに!!
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  ナンシー役・朝比奈生美 その2
Date: 2007-07-29 (Sun)
「ヌーハーフさんなの?」

公演後、観客の方に第一声、こんな事を問われたニューハーフ・
朝比奈です。

面白いですね。 この方は、芝居中、ずっと私を、男性だと思って
いらした訳です。
自分がニューハーフに見えるらしい問題については、あまり深く
考えず、ある意味で、一人の観客に己を印象付けたと思う事に
していますが・・・。

7月29日。
初日が明けました。
舞台裏では、モチベーションという名の緊張感がひしひしと音を
立てていました。
ひしひしって、漢字にすると「緊緊」って書くらしいんですけど、
その二文字が、舞台裏というものを決定付けている感じでした。

ナンシーの登場は、ベット役(ナンシーの友人である娼婦)と
腕を組んでのそれなのですが、出待ちで、私の腕を掴んでいる
彼女の力がどんどん強くなり、これは、観客の為であり、
公演の為であり、彼女の為であるなぁ・・・と。
楽屋で、衣裳を着、化粧を終えた準劇団員の子が、真っ直ぐに鏡を
見つめていたりしてまして、なんだか、あー、一人一人が輝きを
放ち成り立つんだなぁ・・・と。
つまりは、むしょうに、頑張らなきゃなぁって思ったんです。
この半年間、創造を練り、感性を引き締めあって来た仲間達との
初公演。初日の結果は、それだと思っています。
そこに、一人一人が全体の為に、存在しようとした証があった様に
思います。
だので、言います。
5日の公演、来て下さい。

カーテンコールでは、準劇団員の保護者の方が泣いてらした姿が、
目に入り、思わず涙が・・・。
人間の動機とは、人の魂によっていくらでも変わって行く。
そこには、この芝居の真髄なるものがあった様に思えてなりません。
自分は、誰によって立ち上がり、何に感謝していたいのかを
考え続ける事。
大人が大人として子供を導き、子供が子供らしく笑える、
人間が人間らしく生きる世界を創る事が、生を謳歌する責任だ。
変わり行く世界に疑問を持ち、だけど変わらない自分の心に
伺い続ける。
〜これでいいのか?〜
人々が、そんな生きるプライドを持てなかった19世紀のイギリスで、
経済難民の孤児達が、彼らの愛を奪った富から、次々と物を窃盗
していくその様は、彼らの生きる主体性だったのかもしれない。

税収悪化。
社会福祉の切り捨て。
子供が減り、パート雇用で活力のない経済構造。
尊敬できない大人の背を見て育つニートな若者。
病気がちな老人達。
現在も進行する、富の二分化で、このまま安定した社会生活が
望めないとしたら、新宿辺りは、簡単にスラム化するかもしれない。
私は、そんな日本の近未来に思いを馳せ、意見なる台詞を5日の
公演では口にして行きたい所存です。

啓。

けいこ風景(ナンシー)
※写真:けいこ風景(ナンシー)


  フェイギン役・萬田哲之
Date: 2007-07-22 (Sun)
22日は日曜日最後の稽古の日でした。
先週の日曜日が公開稽古であったため、そこで出された問題点を
修正する大事な稽古の日でもありました。

私は今回フェイギンという初の老人役をやります。
公開稽古の様子を録画したDVDを見て、客観的に自分の役の
出来ていないところを確認しました。
老人なのに動きが早すぎたり、いきなり背筋がぴんと延びて
しまったりと、修正点は沢山ありました。
また、ひざを曲げて演技しているため、足のふとももの辺りが
つりそうになったりしました。
感情表現以外にも気を付けなければいけないところがあり、
今回の稽古では、そのあたりを意識して練習しました。
あとは自然な動きで、それを表現できるように時間はありませんが
本番に向けて頑張って行きます。

みなさん、公演お楽しみに!

けいこ風景(フェイギン)
※写真:けいこ風景(フェイギン)

  ローズ役など・丸石彩乃
Date: 2007-07-15 (Sun)
やってきました公開稽古。
前日は緊張と不安でほとんど眠れませんでした。

劇団員は8時半に集合し富士電機体育館へ。
朝から元気いっぱいな子供たちが迎えてくれました。

実は化粧をしての通しはこれが初めて!
転換、着替え、化粧でてんてこまいでした。
公開リハには悪天候にもかかわらずたくさんの方が来てくださり、
貴重な意見をいただくことができました。

そして夜は場面ごとの稽古。
公開リハで出た課題等を中心にやりました。

本番まで2週間、ラストスパートです。
研究し、練習し、より良い舞台にしていきます。
気合いを入れて頑張りましょう!!

けいこ風景(ローズ)
※写真:けいこ風景(ローズ)

  ノア役など・中西基貴
Date: 2007-07-08 (Sun)
本日は待ちに待ったレコーディング!
気合が入らないわけがない。
約半年間の歌のレッスンの成果が問われる瞬間でもある。
自分としてはちゃんとしたキーより半音上げて歌ってしまうという
致命的な弱点を、いかに修正できたかの正念場でもありました。
皆の足を引っ張らないようにとか、迷惑をかけないようにとか
前日の夜には不安が一杯でなかなか寝付けなかった。
一同、緊張の中、関野さん伴奏。西島さん録音のもと、
否が応でも研ぎ澄まされていく瞬間が訪れた。

まずはウンパッパからスタート!
練習・・・練習・・・練習・・・そして録音・・・さらに録音。
これの繰り返しが10:00〜19:00まで行われた。

そして夜はオリバーの時代の勉強会。
当時のイギリスを知れば知るほど今の時代の日本に生まれて
よかったと実感しました。

以上、本番に向けてがんばりましょう!

けいこ風景(ノア)
※写真:けいこ風景(ノア)

  モンクス役など・田中浩二
Date: 2007-07-01 (Sun)
今日は久々の転換も入れた稽古。
何時もより一時間早く集合し社会教育センターへ。
眠い目を擦る暇もなく舞台の仕込みへ。
その間、準劇団員は関野先生のもとで歌のレッスン。
午前中は準備で終わってしまったが、初めて準備した合宿の時は
3時までかかったから、かなりの上達や準備のおかげでした。

午後1時から通し稽古スタート。
通し稽古を1日だけでやるのは実は今回が初めて。
さらに言えば、小道具の転換も踏まえた稽古は初めてでした。

舞台上に居なくてもずっと次の転換や裏の準備、片付けで頭が
パニックななか、自分の出番が来ると、感情も自分が演じようと
準備してきたものも出しきれず、更には台詞が無いところで、
この出番が終わったら(あそこのパネルの転換だ)などと上の空で、
稽古をしてしまった事にとても悔いの残る1日でした。
ただ、不馴れななかでも、通し稽古が出来たと言うことで、
次は同じ状態にならないための反省が出来たと思います。


さて、自分がいつも芝居をやるにあたっていつも自分が良く思うの
が「あの人、成長したなぁ」です。
それは、役者としてとかじゃなく、人として良いところが出会った
ときより、よく見えて来るからかもしれません。
始めは、自分の意見をうまくまとめられなかったり、黙っちゃった
りした人も、今はしっかり相手に伝えることが出来ていたり、
準劇団員にいたっては、年上の子が上手く年下の子をリードしたり、
年下の子が年上の子を見て一生懸命、学ぼうとしている姿に、
大人達が勉強させられたりします。

遂に、本場をまで1ヶ月を切りました。
ラストスパート。
死に物狂いで、更に良いものを追求して頑張っていきます。

けいこ風景(モンクス&ファイギン)
※写真:けいこ風景(モンクス&ファイギン)

  ベット役など・袖山結生
Date: 2007-06-24 (Sun)
6月24日
公開稽古まで1ヶ月を切り、稽古場へ向かう足も自然と緊張感が
増し始めました。
梅雨のどんよりとした天気をものともせず、今日も、子どもも大人
も真剣に稽古に取り組みました!

まずは地区センターにて高橋先生、宮田先生によるダンスレッスン。
午後からは関野先生による歌のレッスン。
ダンスでは細かい振りのチェックや、歌では感情の表現など、
細部まで指導が飛び、役者たちは各々新たなる課題を持つことに
なりました。

その後、ソロのレッスンを受ける役者以外は稽古場に戻り、
一幕の通し稽古と二幕の場面の抜き稽古。
役者たちは、台本に書かれているものだけでなく、その行為に至る
までの行動や出来事、感情の動きなどを自分の中でより具体的に
していき、舞台上に役としてより生き生きと立てるように研究を
重ねています。

また、演出の佐藤さんから産業革命期のイギリスを自分の役に
ひきつけて学びなおすようにと指示が出ました。
目的は「役と作品を内面から裏付ける礎とするために」です。
ディケンズの描いたオリバーの世界をお客さんにしっかりと伝える
ため、役者たちはあらゆる点から理解を深めていきます。

そして朗報☆
本日新しい仲間が増えました!本番まで残りわずかですが、
みんなで一緒にがんばっていきましょう♪

追記
迫り来る大学の試験の嵐に備えて早めに帰宅しようと、けいこ場の
玄関に出たところ……いました、ヤツが。私の足元をさも当たり前
のように通り抜けていきました。あまりの恐怖に思わず短く叫びま
したが、飲みに興じていた他の劇団員の皆さんはおそらく気づかな
かったことでしょう。皆さん掃除は念入りに…

けいこ風景(ベット)
※写真:けいこ風景(ベット)

  婦長役など・下平由美
Date: 2007-06-17 (Sun)
6月17日
あじさいの花も色づき、梅雨入りしたというのに
なんと、今日もいい天気!!暑い・・・暑い・・・あっツーいと
いいながら本日も稽古がはじまりました。

朝から、3グループに分かれての稽古です。

第1のコース!!高橋先生、宮田さん率いるダンスチーム・・・地区センター
第2のコース!!関野さん率いる歌唱チーム・・・けいこ場ロビー
第3のコース!!佐藤演出率いる、場面の抜き稽古チーム・・・けいこ場
おっと忘れてました第4のコース!!共同作業舞台作成チーム・・・外

「さあ、一斉スタート、どーのチームが一番あついのかぁ!!!!!!!
 うーん、うーん判定は微妙です。審議のランプがつきました。
 ただいま審議中。・・・しばらくお待ち下さい。同時です。同時ゴールです。」

というわけで・・・本題に。連日白熱した稽古が繰り広げられております。

私は、今回「婦長役」を演じさせて頂きますが、この日は第3の
コースにエントリー致しました。

ポンド札の札束を握り締め、密談のシーン。
金をせしめていく、駆け引きの緊張感を演出による動線の中で
どう演技をしていくか。
目線、手の動き、姿勢一つで印象が違うんですよね。
まったく人間の感性とは素晴らしいものと関心する一方で
なかなか婦長をつくりあげるのは、難しい。ただいま模索中です。
この時代を必死に生き抜こうとした強さ、人間の黒い闇の部分を
演じることができれば、ワルではありますが、みなさんに愛して
もらえるのでは・・・と。

ではでは、舞台でお目にかかれますことを楽しみにしております。

そうそう・・・
私のお気に入りの台詞は
「○○○○でもくってな!」
さぁ、なんといっているでしょうか。気になる方は足をお運びくださいませ。
今日も○○○○はけいこ場に出没しているはず・・・。ふふ。


  アグネス役など・清水恵
Date: 2007-06-10 (Sun)
今日の稽古は、場面ごとの動きの確認、仕上げを行ないました。
子どもたちがグループに分かれ、自分達で相談しながら、
ある“仕事”のシーンを演じていました。
みんないきいきと演じており、見ている大人達は大爆笑。
また、稽古場での稽古と平行して、近くの地区センターで宮田先生
のダンスレッスンが行なわれました。

少しずつ、オリバーの世界が作られていきます。

今回の私の課題は『女らしさ』…先生やみんなから歩き方や
手の仕草など、いっぱいアドバイスを頂き、チャレンジするも…
おかしい。なぜだ?なぜできない?
○才といえば、もう大人の女。色気だって醸し出されて…うー
ん???私は何かが違うようです。
つりそうな足と闘いつつ、女らしさの修業は続きます。

さてさて、話はかわって。
今日はなんと生美さんの誕生日。
稽古の後、みんなでお祝いしました。
昨日誕生日だった私もちゃっかりお祝いしてもらっちゃいました。
「おめでとう!」と言ってもらえるって、いいものですね。
幸せ者です。みなさん、ありがとうございました。
プレゼントは365日受付中です。

けいこ風景(酒場の女2)
※写真:けいこ風景(酒場の女2役にて)

  サイクス役など・清水亮宏
Date: 2007-06-03 (Sun)
暑い夏の季節が近付いてるなと、肌の感触と風に匂いで感じる
今日この頃…
稽古は場面ごとの動きの仕上げ?に入っています!
自分の場合、台詞は頭に入っているつもりなのですが、
ちょっとした動きや、ナンシーとのラブシーン……じゃなくて、
乱闘シーンや感情的なシーンでは一瞬台詞が、飛んでしまったりする。
役作りも完成されてないし、ホントまだまだねばりが足らないです。
それに共同作業にもまったく参加できてないです。
時間を作って参加します。
少し反省日誌になっていますが…。

ここでビックリニュースを一つ。
稽古の次の日仕事ため、台本片手に電車に乗っていて台詞を覚えて
いるうちに……降りる駅に到着降りようしたら、乗ってくる人が
自分にぶつかってきた。普段なら気にしないのですが、日曜稽古で
叫び過ぎたのか?それとも台本の9場のシーンを読んでいたせいなのか…
「いてぇよ!こら!」って言ってしまいました。
素に戻り、その場を逃げるように去りました…反省です。
でもサイクスならどうしたかな…?と少し考えてみました。
そんなこんなで舞台まで残りわずかみんなで一つなり、よい作品を
つくりましょう!

清水でした

けいこ風景(ビル・サイクス)
※写真:けいこ風景(ビル・サイクス)

  メイリー夫人役など・佐藤伸枝
Date: 2007-05-27 (Sun)
合宿二日目、今日は出演者全員が集まり、九時に体操と発声練習が
始まりました。

広い場所での稽古は身体も心も伸びのびと動くような気がします。
目の前には、共同作業で作りあげた装置や大道具等並び、舞台空間
が広がっています。この人達とこの舞台でオリバーの世界が創り
上げられていくのだと思うとワクワクします。
ここはワクワクヴィレッジ!?…最近ちょっと疲れています。
けれどこうしてみんなとお芝居の稽古をしていると、仕事の悩みも
忘れ、気持ちが元気になっていく自分を感じました。

それにしても準劇団員の子ども達のおりこうだったこと!
以前は走り回り、おしゃべりし、叱られていた子たちが、長時間に
もかかわらす集中し頑張っていました。
劇団「ひの」が総力をかけて取り組む『 オリバー』、と子ども達
が輝く舞台になるといいなと思っています。

合宿でのけいこ風景(その3)
※写真:合宿でのけいこ風景(その3)

  バンブル役・河村卓哉
Date: 2007-05-26 (Sat)
いよいよ合宿。

前日の夜12時まで及んだ荷積み。装置・道具・衣装の量は、
半端じゃありません。なんたってトラック2往復。

合宿場所は、高尾の森ワクワクビレッジ。
朝7時半けいこ場集合、ワクワクビレッジには、8時半到着の
体育館への搬入。
今回、装置が鉄パイプなので、組み立てに苦労しました。

3時にやっと装置の準備が整い、いざ通し稽古。
と、いっても装置・道具を使うのは初めてで、転換の段取りを組み
ながら。具体的な空間や道具を使っての稽古は、いろんな発見が
あります。演技と空間の関係、道具の使い方など2階建ての装置は、
おもしろい効果をうむことが実感できました。みなさんご期待あれ。

けいこも充実していましたが、けいこ外も楽しい合宿。
食事のときには、「いただきます」のあいさつ
「鶴亀のように(鶴亀のように) 長生きしたれば(長生きしたれば)
 つるつるのまず(つるつるのまず) よくかめかめ(よくかめかめ)
 いただきます!(いただきます!)」
の大合唱。食堂の他団体から拍手をもらい、盛り上がりました。

合宿で基本を創った感じ。これをもとにオリバー・ツイスト、
つくりあげていきますよ。

合宿でのけいこ風景(その1)
※写真:合宿でのけいこ風景(その1)

合宿でのけいこ風景(その2)
※写真:合宿でのけいこ風景(その2)

  シャーロット役など・佐藤美岐
Date: 2007-05-20 (Sun)
朝からとてもいい天気で最高の稽古日和。
今回は、2組に分かれて稽古をしました。
子供たちと一部の大人は「なんでもするさ♪」のダンスレッスン。
ダンスに出ない人たちは、大人がメインのシーンの自主稽古でした。

私は後者だったので、別の場所へ移動。
数名の大人たちで集まって、
普段出来ない細かい台詞のチェック等をしながら
稽古に取り組みました。
いつもと違う場所での稽古は、
大きな窓から太陽の光がたくさん入ってきて、
のびのび稽古が出来た様に思います。

午後は稽古場に戻り、スリの子供たちを中心に稽古。
午前中の間にすっかりダンスも出来上がっていて、
傘を使ったダンスは、なかなか楽しませてもらいました。
そんな中、大人たちはいつも通り小道具や衣装の準備。
立ち稽古に入ってから、みんなの努力の結晶が
実際に使われるようになり始め
シーンに合わせて、机を置いたり、帽子のを被ったり、小道具を
持ったり。
担当の人たちが忙しく走り回っていました。
稽古場のあちらこちらに衣装も目立ち
どんどんオリバーの世界が見えてきます。

夏よ、早くこい。
やっぱり来なくていい。
そんな気持ちで日々を過ごす、オリバーが初舞台の私です。

  ブラウンロー役など・木村晃純
Date: 2007-04-22 (Sun)
4月22日、初の立ち稽古、台詞を覚えてこようと思っていたのだが
志はたせず。無念なり。

今回のオリバー、登場人物といい、ストーリーといい、
実にお芝居らしいお芝居で、出ている身でありながら素直に面白い。
セットもこっているのでぜひ劇場に足をお運びください。

さて、立ち稽古であるが、大道具、小道具を確認しながら行った。
大道具担当としてはひやひやであるが、大体どうにかなっている模様。

稽古に関しては、新人の清水君、君はかっこいい。
みなさん、ひさびさのイケメンです。要チェックです。

さて、僕はというと、なかなかにいっぱいいっぱいでした。
とにかく、台詞を覚えてそれからだ。がんばります。

  グリムウィッグ役など・広岡直樹
Date: 2007-04-15 (Sun)
午前中、子役の人達はダンス、それ以外の人達は制作物の打ち合わせ
に備えて準備を行う。
今回の舞台はダンスシーンが多く、子役の人達は多くのダンスを
憶えなければなりません。午前中かけて約2分間のダンスを憶えました。
椅子や机を使ったダンスで、とても目新しく見ていて楽しいものでした。


午後、読み稽古を行う。
読み稽古というのは、役者達が集まって台本を読む稽古のことです。
今回の芝居の時代背景やシーン毎の目的、役の人物像や台詞を
言ったときの気持ちなどを話し合い、ときには演出から出された課題に
答えていきながら、作品に対する理解を深めていくことが目的です。

もちろん役の台詞はそれぞれ配役された人が読みます。
「読む」といっても、実際に舞台上で台詞を発するときのように
感情を込めて言います。

今日新たに入団した佐橋君にも役が与えられ稽古に参加してもらいました。
佐橋君がどういった台詞の言い方をするのかと興味を持って聞いていましたが、
とても堂々としており、また声も良く通り期待が持てます。
というか、そんな流暢なこと言ってないで自分も負けずに頑張ろう(笑


夕食後、舞台で使用する製作物に関する打ち合わせを行う。
これからゴールデンウィークに向けて集中的に製作作業に入ります。
作業の主要メンバーは役者達です。
それに加え劇団関係者の方達にも参加の声をかけます。
休日・平日を問わず誰かしら劇団で作業を行っているので
劇団の側にお越しの際は覗いてみてください。
また、制作作業に参加されたい方は是非劇団までご連絡下さい。

全ての作業が終わったのがだいたい22:30くらい。
その後、残った人達でちょっとだけと言いながらお酒を飲みます。
そして日をまたいでしばらく経った頃、「明日から平日だー。」と
おのおのが仕事のこと等を気にしつつ帰宅します。

公演までの間、だいたいこんな感じで劇団活動は行われていきます。

  ナンシー役・朝比奈生美
Date: 2007-04-08 (Sun)
春です。
風そよぎ水ぬるみます。

顔面マスクの井出達を心配し「風邪ですか?」と問う劇団員に
「いいえ風邪予防です」 などと滑稽な嘘を言い放つ日々が
続いている、ドンマイ・朝比奈です。
許して下さい。風邪により思考の働きが愚鈍です。
労って下さい。滑稽の「稽」の字が、稽古の「稽」と同じ
漢字だという事を、この文の冒頭で発見しました。

とうっ! 以下稽古日誌。

◆4月8日「オリバー・ツイスト」第7回稽古。

そう。オリバーの稽古は、早くも7回目を迎えている。
本日から、フェィギン役の萬田氏が参加した為、第7回目は主に
フェィギンが登場する 場面の読み稽古を行った。
フェィギンは、泥棒一味の親玉だ。故に、彼の登場する場面は、
スリを演じる子役陣が登場する場面でもある。
一通りの読み稽古後に、演出から、子役陣に出された課題は、
「台詞の感情を作る時に、自分と等身大の発想をせず、
この時代に、スリとして生きる子供の捻くれて、大人びた感性を
生み出して行くこと」というものであった。
これは、子役陣が役を創造する上で、大きな指針になるであろう
課題だと感じる。 又、登場人物である、フェィギン・サイクス・ナンシー役の、
大人の役者陣にも台詞の言い回しや、不足している感情の
サジェッションが事細かになされた。
稽古始めからこれまで、3月中は、場面毎に描かれている内容を
探り、その場面の主題 と人物の役割を見出す稽古を行って来た。
そして今月からは、台詞の意味や目的、それらをどう表現して行くか
を追求する稽古に入っ ている。つまり、演じる役のバックボーンや、
置かれている状況をいかに研究し想像したかが、現在の稽古で、
色濃く現われる訳だ。そういう意味で、大人も子供も、今が一番
創造力を鍛えられる期間なのかもしれない。
再来週には立ち稽古に入る。芝居は創造に創造を重ねて発展して行く。

そんな訳で、稽古場は活気に満ちています。
そんな訳で、舞台は着実に生きています。

嗚呼、春です。
風邪そよぎ、ネジゆるみます。
さくら散り、ウィルス散りゆく春なりき。
夏本番を追いかけて。
咳よ、止まれ。
咳よ、止まれ。
とうっ!

プラン会議_衣裳
※写真:稽古後プラン会議の様子。










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