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今月のクローズアップ
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[2019年5月]

牧 和彦さん
昨年(2018年)、劇団ひのに入団した牧です。
まさか、演劇をやることになろうとは、夢にも思いませんでした。
生まれは岩手県一関市、かの井上ひさしさんが中学時代、過ごした地ということもあって、文学的風土が非常に強い土地です。
そんなこともあってか、私の子供の頃の夢は、小説家になることでした。
学芸会などでも、人前に出るなどということもなく、本ばかり読んでました。

そんな私がなぜ、劇団ひのにいるのか?
それは今から二年ほど前、ある芸能事務所にスカウトされて、なんと、俳優になってしまったからでした。
この私がテレビや映画に出演するように、なったのです。
たしかに、この甘いマスクには自信があります。
だが、それだけでは俳優には、なれません。人の心を揺り動かすような演技力を身に付けなくては……。

思い悩んだ私の前に、「劇団ひの」の演劇のポスターが。
演目は「龍の子太郎」
私は観に行きました。劇団ひのの舞台は、それまでにも、観に行ったことがありましたが、この時の舞台は大仕掛けで、感動した私はアンケート用紙の「あなたは劇団ひのに入団したいですか?」との問いに、丸を付けました。

それが私の運命を変えることに、なろうとは……。

後日、劇団ひのから、連絡がきました。
私が劇団ひのに赴くと、現在「太陽の子」で五十代の男性を探しているとのこと。
ちょうど私が当てはまるというので、入団を勧められました。
そのまま、入団して、現在に至っています。

これからの目標は、
というと……。
劇団民藝に伊藤孝雄という俳優がいます。
現在82歳ですが、現役の俳優で、紀伊國屋の舞台で主役を演じ、大林宣彦監督の映画に出演もしている大俳優です。
実は私と同じ一関市
出身で高校の先輩です。
はからずも、私も俳優になったからには、郷土の大先輩を目指して、頑張りたいです。