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11/28(日)「ランドセル」けいこ
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2021/11/28
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川上剛:ラジオ・トラクターの語り
私はこの写真絵本の中の“ラジオ”“トラクター”という2作品を朗読します。
この作品、モノがつぶやく独り言(文章)を表現します。映像をバックに朗読することになるわけですが…、今は、文字(文章)を読んで説明しているだけ、との演出からの指摘もあり、なかなかモノが語っている感じになりません。今後の大切な課題です。
作者の菊池さんは、モノを主人公にした理由として “「モノたちのひとりごと」ならば、読み手の想像力をかきたて、難しい内容も容易に伝わる気がする。” と仰っています。人が話す時には、様々な思惑を持って、それを踏まえて話しますが、モノであれば、素直に、ありのまま、思ったままに話すのでとてもストレートに伝わる、ということでしょうか。
今はまだ、モノの素直な表現が出来ていないのかもしれません。人であるが故の難しさ?雑念が邪魔している?とまあ、そんな高尚なことを考えても答えにはたどり着けないのは分かっています。なのでまずは、モノを特徴からつかむのも良いかなと思っています。ラジオってどんなもの?トラクターにはどんな特徴が有る?など、私がそのモノに対して感じる印象を考えます。それを逆に捉え、私にそのように感じさせるキャラクターを持たせることを意識したら良いのかなー?とも思っています。
あとは、そのモノが置かれた状況を勉強することです。言わずもがな、作品を伝える上でとても大事です。まだ勉強が足りてなく、モノが言っていることについて、自分自身が漠然としか捉えきれていないところも多い為に、第3者の “説明” になっているのだと思います。今後勉強を深めることで、モノ自身の “実感” に変えることが必要だと感じています。観る人に分かりやすく伝えられる作品に仕上げられればと思っています。
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