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3/6(日)「おばあさん」けいこ & YouTube公開映像録画
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2022/03/06
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表美子:おばあさん
いよいよ最終稽古で収録です。コロナ禍でも何とか稽古場で作品を創りたいと、マスクをして稽古を続けてきました。コロナの蔓延で、収録を一旦は伸ばしましたが、PCR検査も行い、ようやく本番に漕ぎ着けました。
今回の作品は、現代狂言『おばあさんと酒と役人と』です。題名にあるように、私はおばあさん役。どんな展開かは、観てのお楽しみということで…。また、題名にあるように、現代狂言です。この作品に取り組むにあたって、まずは、狂言を勉強しました。歴史、所作、約束事など。ユーチューブでたくさんの狂言も観せていただきました。そういえば過去に子ども劇場で、「棒縛り」などの狂言を見たことがありました。また、これもずいぶん前ですが、私が劇団未来に所属していた頃、西日本リアリズム演劇会議の夏合宿で茂山千之丞さんの講義を受けたことも思い出しました。狂言の発声や歩き方なども学んだように思います。
今回狂言を学ぶことから始めたわけですが、練習を進めていくと、一体狂言の決まり事にどう接していけばいいのか、私はずいぶん戸惑ってしまいました。現代狂言って何なのか?どこに着地点を定めるのか?結局は、作品を読み込んで、その役のその時の思いや感情を表現していくしかないと思いました。狂言の決まり事とはかけ離れたものになったかもしれませんが、私たちの力で今できる最高の表現になったかと思います。権力に歯向かうというか、権力を笑う、そんな狂言に託された民衆の思いや精神を幾らかでも表現できたかと思います。
そして、できればこの作品を有観客で披露したかったです。観客の反応で、新たな発見があることも多く、芝居が熟成していくのも楽しいものです。最後は、カメラの向こうのお客さんを想像して創りました。笑っていただけるといいのですが…。早く皆さんにこの作品をお届けしたいと思います。ぜひ、ご観劇ください。そして、どこが可笑しかったかなど、感想お寄せください。よろしくお願いします。待ってま〜す。
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