ゾルバは港町に棲む猫。
ある日、原油にまみれた銀のカモメがゾルバの目の前に現れた。
最後の力を振り絞ってカモメは卵を産み、ゾルバに3つの約束を迫る。
「どうか、私が産む卵は食べないと、約束してください。」 「雛が生まれるまで、その卵の面倒を見てください。」 「雛に飛ぶことを教えてやると、約束してください。」
「約束する」とゾルバは答えた。
やがて、卵から孵った美しい銀のカモメ。
太った黒猫のゾルバ。港町に棲むユニークで個性あふれる猫たち・・
大佐、秘書、博士、向かい風。
カモメはどうやって空を飛ぶのだろう?
わたしたちが忘れかけていた必死に願う気持ちを、遠く子どもだった頃を思い出させてくれる作品です。
そして、いま子どもの君たちへ。
何かを達成しようとするそのとき、必要なものは何だろう?
大人も子どもも楽しめる、劇団ひの久々の児童劇です。
どうぞ、お楽しみに・・