さあ、出発だ!
演出:佐藤利勝
♣待ちに待った公演、嬉しさもひとしお
感染状況を見極めていたために、お知らせが遅くなってしまい申し訳ありません。感染対策をしながら、けいこ場での活動を3月から再開しました。非常事態宣言にならない限り3年振りに待ちに待った公演を実現できます。2020年3月、新型コロナウイルスのパンデミックで、第99回公演「動物会議」の中止を決断。その時から、2年が過ぎようとは思ってもみませんでした。
劇団を継続させる為に、その年の8月からリモートで活動しました。2021年8月に第99回公演として、宮沢賢治「注文の多い料理店」より3作品を脚色して上演。第100回記念公演もコロナ禍でむかえ、今年の3月にユーチューブで3作品を公開しました。初めての試みであり、試行錯誤を重ねながら挑みました。
第99回公演は700、第100回公演は、まもなく500のアクセスがあり、寄付金は合わせて10万円近くが寄せられました。本当にありがとうございました。
♥この作品を選んだ理由、どんな物語なのか
1時間ぐらい、休憩なし、少数の出演者、楽しい作品などの条件の中で、選んだのが今回上演する「車のいろは空のいろ」です。小学校の国語の教科書の題材になっています。「白いぼうし」「春のお客さん」「星のタクシー」の3シリーズがあり、今回は「白いぼうし」から7、「星のタクシー」から1、合計8作品を脚色しました。
松井さんのタクシーに、きつね・山ねこ・くまなどの動物、もちろん人間も乗ってきます。一期一会、それぞれのお客さんとのドラマが展開し、戦争の事、差別の事、環境の事、人間と動物の共生の事などが描かれていきます。メルヘンの世界ですが、時代に響く、魅力的な物語です。
♦感染対策をして
今回の公演では、客席を減らしました。舞台との距離をとり、座席の間隔も広げ、これまでの半分としました。その他、可能な限りの感染対策を実施します。上演回数は通常の8から6ステージに減らしました。公演予算が縮小されましたので、節約に節約を重ね、なるべく出費を抑えてきましたが、木材の高騰などの影響も受けました。それでも、演技や表現、舞台作りの手を抜く訳にはいきません。久しぶりに公演に取組んだら、演劇をつくるのはこんなにも大変であったかと、あらためて実感しましたが・・・スタッフを含めて一同、全力で取り組んでいます。
♠ご乗車をお待ちしています。
幸いにも市内掲示板に貼った募集ポスターを見て若い女性が入団してくれました。小学6年生の準劇団員も二人参加。総勢7人と少ないのですが、8場面、17の役に挑んでいます。コロナ禍の中で、けいこ期間も時間も少なく色んな制約もありましたが、お客様に楽しんでいただける様に、空いろのタクシーが皆さまのご乗車をお待ちしています。
是非、けいこ場にご来場下さい。