世界に平和を未来へ 脚色・演出:佐藤利勝 ♠創立50周年記念公演として
1973年から半世紀、5月20日で創立50周年を迎えました。ご支援・ご協力、本当にありがとうございます。 記念公演の第一弾として「動物会議」を選びました。 この作品は、2005年に第75回公演として初演。 当時はイラク戦争の最中で、ブッシュ大統領のもとアメリカ軍は劣化ウラン弾やクラスター爆弾を大量に投入していました。 そして、第99回公演として、2020年の6月の再演を目指してけいこをはじめましたが、コロナのパンデミックにより3月で中止を余儀なくされました。 その後、歴史が逆戻りする様な事態が起こるとは誰が予測したでしょう。 「せんそう」という言葉が日常茶飯事に飛び交う様になってしまいました。 武力では何も解決しないことが明確になったのに、この状況に便乗して平和憲法を無視し軍事力が増大されています。この現状と重なったのが「動物会議」です。 ♥子どもたちのために
公演にあたり環境問題を書き加えました。とりわけ、戦争は最大の環境破壊です。 原油の流出や火災、軍事行動に伴う爆撃によって大量の温室効果ガスや有害なガスも放出され、水も汚染され、気候変動の原因の一つでもあります。 絶滅しそうな動物も多くいます。 核実験により核汚染・放射能汚染も拡散しています。 平和でなくては環境は守れません。 戦車の燃費は、リッター僅か200メートルにすぎないそうで、燃料をジョウロで巻きながら走る様なものだそうです。 戦闘機に至っては、1分間飛ぶことで900リットルの燃料を消費するそうです(「戦争って、環境問題と関係ないと思ってた」<岩波ブックレット>から引用)。 戦争を肯定する限り未来はありません。 ♦なにかをしなくっちゃ
昨年上演した「山茶花さいた」の公演を通じて2人の女性(60代)と、大学生・小学生(10代)が入団。休団していた仲間も戻り、久しぶりに二桁、16人の出演者と、スタッフで日夜、けいこに取組んでいます。みんな平和を願う思いでいっぱいです。 私たちにできる事は小さいかも知れませんが、演劇を通じてその事を伝え広めたいと思っています。 2018年に上演した「龍の子太郎」以来、5年振りに七生公会堂で上演します。 コロナが残した活動の困難さはまだまだ多いですが、心に残る舞台を目指して頑張っています。 ぜひ、お誘いあわせの上、ご来場ください。 ♣山茶花の開花を
「山茶花」は、冬の寒い時期に開花します。「ひたむき、困難にうち勝つ」などの花言葉があります。 この文章のタイトルとし た「冬耐えて やせ山茶花の心意気」は、劇中の台詞ですが、この作品では随所に俳句が詠われますので、それも楽しみにして下さい。 9人の出演者とスタッフ一同が日夜挑んでいます。 感染対策をして客席も減らしてあります。 皆さまのご来場を心からお待ちしています。 |