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劇団「ひの」 第107回公演

~2025年[夏] 日野七生公会堂~

オズの魔法使い




  • 6月28日(土) 18時30分
  • 6月29日(日) 10時
  • 6月29日(日) 14時30分
  • 夢 ひろげよう

    ♠四度目の挑戦
    1996年に55回公演として初演した時、劇団「ひの」の持ち芝居(おはこ)にしたいとパンフレットに記しましたが、その後2006年、2016年と10年毎に、そして今回9年振り4回目の上演となります。
    ドロシー役も4人目となり、多くのメンバーが参加し今回と合わせると100人近いキャスト・スタッフが関わり、これまでの3回公演で2500人の方々に観て頂く事ができました。
    劇団でもお客さまにも人気の高い作品です。
    偶然ですが、3月に映画「ウィキッド ふたりの魔女」が公開されています。
    「オズの魔法使い」は百年以上前1900年に出版されたファンタジーですが、発想や着想が古臭くなく斬新なアイデアにあふれており、奇想天外な出来事が次々と起こります。
    登場人物はおおらかでユーモラス、ストーリーもテーマも機知に富んでいて、子どもも大人も心を惹きつけられる物語です。
    ♥人生の知恵
    一生懸命考え、結果的に知恵をだすのが『知恵がない』と考えているかかしであり、感性・感受性が高いのが『心がない』と嘆いているブリキのきこりであり、危険な目にあった時に勇気を奮い立たせるのが『臆病だ』と思っているライオンであり、どんなに灰色の世界であろうと故郷へ帰ろうとするドロシーは、家族への思いやりと優しさにあふれています。
    誰かのために向かう時に、願いが開花していくのです。
    ここには人生哲学が散りばめられています。
    自分探し・アイデンティティー(自我)を確立していく物語ともいえます。
    また、知恵・心・勇気は、どう使うべきか・・・・人生の知恵が説教臭くなくさらりと描かれており、作品の魅力を支えています。
    大王という権力や地位を虚偽(ペテン)で装っていたオズの風刺。
    オズの国で暮らす人々が奴隷から解放され自由になる歓喜も見応えがあります。
    ♦明日への活力
    青少年が被害者だけでなく加害者となった犯罪・事件・殺害など悲惨なことが後を絶ちません。
    自殺だけではなく、若者の孤独死も増えているそうです。
    大人の世界も同様、私たちを取り巻く状況はけっして伸びやかとはいえません。
    夢を抱きづらい社会になっています。
    こんな世の中だからこそ楽しく、そして夢や希望を与え明日への活力となれる作品を目指し創造に挑んでいます。
    ♣23人のパワー
    昨年上演した「セロ弾きのゴーシュ」「無言のまにまに」を通じて、子どもたち(小3~中学1年生)5人と、大人(10~40代)4人の新メンバーが加わり、今回復帰した3人も含め、子ども13人、大人10人で、40の役を演じます。
    パワフルで感動的で心にひびく芝居を創ろうと力を合わせて取り組んでいます。
    色々とリニューアルしてありますので一度ご覧になった方も楽しめます。

    皆さまのご来場を心からお待ちしております。