けいこ日誌

劇団ひの第82回公演

新羅生門

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けいこNo.41
2011/01/16(日)

清水 恵  飯島サエ役

寒いですね。
私の職場はインフルエンザが流行っていて、てんやわんやです。皆様はいかがでしょうか。
劇団員はインフルエンザも吹き飛ばす勢いで、今日もけいこです。

今日は午前中にゴロウとサエの個別けいこ。親子のシーンを深めました。同時に化粧担当さんが打ち合わせ&作業を進めます。
午後から全員集合し、先週の公開けいこの合評会で出された意見を振り返りつつ、演出からダメ出しを受け、各シーンを創りました。
そして仕上げに通しけいこ。終わるころにはげっそりです…。

毎回思うのですが、公開けいこ後の劇団ひのって凄いんです。
勢いが違うというか、一気に創り上げる感じというか。とにかく凄いんです。
今回もいい感じに上向きです。それぞれが役を深めています。
私も負けていられません。

最近の私は特に「おばあちゃん」が気になって仕方がありません。気がつくとおばあちゃんが出ていそうなテレビ番組や映画を探していたり、
街中にいる年配の女性を見かけるとじーっと見ていたり…怪しいですね。

そんなことをしながら、繰り返し台本を読んでいくうちに、迷っていたことも少しずつ整理され、ようやく役に近づいてきた感じがしています。
さあ、もうすぐ本番です。
役を通して、どんなメッセージを伝えることができるか。楽しみでもあり、ちょっぴり怖くもあります。
でも最後の最後まで、役と向き合い舞台上で生きることができるよう、精進していきます。

こんな私たちに会いにきてください。お待ちしています。



公開けいこ(けいこNo.40)
2011/01/09(日)

志田 淳  岡元信也役

セリフ!オレは今、お前に謝らなくちゃいけない。
オレは正直言って、お前のことを、量が多くて覚えるのが面倒臭い、やっかいものと思っていた。
言い回しがややこしくて、かんだり間違えたりばかりしてしまい、演出に怒られるものとして、うっとうしがっていた。
しかし、それは全て間違った認識だった!お前はすごいやつだ!愛と真実の申し子だ!
セリフ!オレは今、お前を覚えるため最高に頑張ってるぞ!

こんにちは。志田です。
前置きが長くなりましたが、1月9日の公開稽古後、脚本を見直して感じたことを、岡元のセリフに乗せて書き綴ってみました(字数を埋めるためじゃないですよ)。
公開稽古に来て下さった方々には、貴重なコメントを頂き、大変感謝しています。ありがとうございました。

私がコメントを拝聴して一番感じたことは、自分の伝えたいことは分かってはいても、それをセリフや動きに乗せることがまだまだできていない、ということでした。
セリフを間違えずに言うことが精一杯、感情を込めたり、相手役に伝えたり、ということがまだまだ足りません。
「間違えずに言うセリフ」から「伝えるセリフ」へシフトさせることで、岡元信也を始め、登場人物(動物)全てがもっともっとイキイキしてくるはず!

残り少ない日数ですが、磨きをかけていきます!


以上

けいこNo.38
2010/12/26(日)

桜井 健助  渡辺綱役


 12月26日、今年最後の稽古。
先日、演出から変更のあった場面を再確認。
そのあとシーン3から8の後半までを通し稽古。
主役二人が欠席でしたが、みなさん稽古納めということもあり緊張しています。
細かな演出の修正が執拗に出ます。
佐藤さんの劇作りの執念です。

 稽古後は大掃除。
屋外の草取り、部屋の拭き掃除。
初舞台を踏む人たちはメイクの練習そしてDMの発送準備と今日は田中洋治さんのご協力を頂きながらもせわしない一日でした。
良子さんは衣裳作りを遅くまで続けられたご様子です。

 さて、新年を迎える1月9日まで稽古はありません。
ほっと一息つきたいところですが、これが何とも落ち着かない正月になりそうです。
それは初日が公開稽古であることです。
のんびりとお屠蘇気分で酒に酔いを任せても脳裏のどこかにセリフを置いておかなくてはなりません。
頭の痛い正月になりそうですが、みなさん、良い新年をお迎えください、と年の瀬恒例の挨拶をして稽古場をあとにしました。

けいこNo.36
2010/12/19(日)

表 美子  猿役


12日の通しけいこの映像を観た感想を話し合った後、2シーンから8シーンまでを稽古しました。
段取りを超えて楽しんで芝居できるように努力したいと思います。

さて私は、前作品の“カモメに飛ぶことを教えた猫”のネズミに続き、すばしっこい動きの猿役です。
つい、自分の年を忘れ、飛びはねています。
最後の方のシーンであわてて逃げるとき、肉離れの危険に見舞われました。
普段から、山登り、スキー、階段の二段飛ばしまでやって元気にしていますが、何気ないところでけがしそうでした。
これで次の日、痛くなったら、どうしようと思っていましたが、幸い寝る頃には、直ってきました。
ほっとしました。そういえば、1ヶ月ほど前にも尾骨をうちつけ、しばらく痛かったです。
油断禁物、充分ストレッチをしてから稽古しま~す。

ともかく、猿は、いろんな人にころがされます。元気に演じたいです。
そういえば、猿の声は、猿園で聞くと決してキャッ、キャッとは聞こえません。
どちらかというと、ガーっです。
キャッ、キャッは、自分が弱い時に発する声で、ガーっは、強い時だそうです。
すると、昔は、人は、猿より強かったけど、今は、猿のほうが、強くなったかな?
山で猿にあうとやっぱりこわいですよ。
昔は、猟師がいるし、人は怖かったでしょうね。
桃太郎さんについていきますぞ。

もう1ヶ月、精進しますぞ。

けいこNo.34
2010/12/12(日)

岩崎 昭一   犬役


今頃の気圧配置は典型的な西高東低の冬型で今日も抜けるような青空の日曜日…
多摩平の団地の植え込み辺りには枯れ落ち葉があっちこっちに吹き寄せられていて、
その脇には緑色の光沢が一際映える幾重ものツワブキ、中程から伸びた三、四本の茎に咲く黄色い花に元気を貰いながら、
いざ羅(城)生門に向けて出立……

13:00~駿君の上手な指導で体操、発声練習(8名)から始まり…
13:30~お伽噺の登場人物が中央の穴から出てくる場面を反復演練…幕の開閉のタイミング調整…
      洗濯女の『…夜が明けるね~…』でゆっくり正面を向き各自の目線の位置の確認…
15:30~休憩…頂いた菓子やパンの美味しいお茶請け談議…
15:50~……2Sから~9Sまで代役で通しげいこ……
18:10~夕食(休憩)
19:00~各自の衣裳の準備及び着付け…自分(犬)の衣裳を初めて見てちょっとびっくり、
      それは白い着物、白い袴、白い小手巻き、脚絆等の手の込んだ手作りの衣裳
      (作成された担当の良子さん、下平さんに感謝感激)白装束の脚絆の紐を結びながら
      (ふと、そう~遠くない〃その時〃の為の試着になるな~ふむ、ふむ~と変に納得する)…
      良子さんに着付けの手直しを受け…結構似合うな~また感謝!…
19:30~音響、照明等のスタッフの協力を得て三回目の通しげいこ開始…
      岡元と山路のポン~ポン~と意気の合う台詞を聞きながら舞台の横で台本を見直す人、プロンプの人、
      綱元に回る人、次の出番の準備をする人、各人(自分以外)各様に真剣に取り組み…………21:30~無事に終了 …

犬の役を自分なりに振り返って見るに、台詞がつっかえないようにと気がとられて、ただ大きな声を出しているだけに過ぎずその場面、
場面での表情が表れてなく、また感情が入っていない!…求められているその犬の役柄に全くなりきっていない!ことが……
【犬の頭蓋骨が…言うに『この未熟者めが~まだまだ修業(けいこ)が足りんわい~愚か者めが~!わっ〓わっはっはっはっは~〓…』
と笑われている気がした】…

21:40~チケットの販売予約、街中のビラ張り等の説明、けいこ場の後片付け……
長い時間お疲れさまでした。

けいこNo.31
2010/12/05(日)

磯崎 百合子   金太郎役


天気もよく暖かい師走の日曜日。
久しぶりに、森岡くんの笑顔に会えた。
公演当日手伝ってもらえるとか。
大助かりですね。

体操、発声練習からはじまる。
この練習が集まりがよくないのが、気になります。
練習は合宿のとおしの時の、やり直し、問題点をやりました。
金太郎に関わるところは、まず登場するところ。
だんだん楽しくなる。でもここからですよね。
危ない場面もありました。
姫が山路に切り掛かるところで気持ちが入りすぎてか、駿くんの脇腹をかすってしまいました。
消毒だけで事なきをえましたが、油断大敵ですね。

気がつけば、公演まで二ヶ月をきりました。
クリスマスやお正月も入りあっというまに過ぎそうです。がんばりましょう。

けいこNo.29(合宿2)
2010/11/28(日)

袖山 駿   山路勝昭役


合宿ということでみんな気合いをいれてがんばりました。
前日の通し稽古の反省を生かし稽古をしましたが、まだまだ台詞が頭に入ってない。
特に6場は壊滅的でした。
途中からは殺陣の先生に姫と山路の動きをつけてもらい、前よりとても良いものになりました。
が、やはり殺陣というものは難しい!桜井さんの動きがとても美しくなっています。見習わなければ・・・。
夜は2回目の通し稽古、やはり演劇というのは一朝一夕ではうまくなるものではないです。
残り2ヶ月弱、日々精進していきましょー!!

けいこNo.28(合宿1)
2010/11/27(土)

谷口 綾   ゴロー役


枯れ葉舞う晩秋の土日。
役者12人勢揃いで、合宿けいこがおこなわれました。
9月に入団したばかりのわたしも、初めて参加させていただきました。
この合宿けいこでは、2回の通し稽古が予定されており、このうち初回について一筆献上つかまつります(笑)

さて。
合宿1日目、初めての通し稽古です。
音響さんが入ってくださり、いつものけいことは違う幕開けです。
わたしは鬼役になりきり、シーン1からかっこよく登場…のはずが…
順を追うごとに増えていくプロンプターの活躍…
抜き稽古ではうまくやれているはずのシーンも、出来ないこと出来ないこと…
ひとつも満足も納得もできない、数々の反省点に彩られたものとなってしまいました。


こんな調子で良いのだろうか…
画一的な演じ方しかできない自分に憤りも感じます。
悩みは尽きません。

でも、泣いても笑っても、あと2ヶ月です(>_<)

日々ご多忙な中を、お運びくださるお客さまお一人お一人のお心に、大切な何かをお届けしなくては、舞台をやる意味がありません。

日々自己と戦い、公演当日まで走り抜けたいと思います!

けいこNo.26
2010/11/21(日)

百瀬 海   姫役


共同作業も終盤にさしかかり、舞台や小道具、衣装なども立派なのが出来上がってまいりました。
今度の劇は、前回と違い抽象的な舞台が印象的です。
佐藤さんや桜井さんなどの魔法の手にかかり、素敵に仕上がってきた舞台をお楽しみに!

さてさて今回のけいこでは、昼間に桃太郎の大切な仲間、犬さん、猿さん、雉さんのシーンを中心にけいこをしました。
まずは改めて台本の読み合わせをし、各シーンの解釈についてや、それぞれのキャラクターはどういうものなのか、
などを話し合いました。

言うセリフは決まっているのに、演じる人によっていろんなキャラクターになるということが演劇の面白いところだと思います。
最初、配役が決まったときは「この人がこの役!?想像できないなあ」とよく思うけれど、けいこをしていくにつれ、
ハマリ役に思えてくるので不思議です。

私が演じさせてもらう姫(一寸法師に出てくる武家の娘)は、いつもお椀と懐剣を持ち、
法師さまと自分たちの故郷を大切に思う強い気持ちがある、そんなキャラクターです。

私自身まだまだ役を掴めきれてないですが、普段のだらしない私からは想像できないような「姫」を作り上げたいと思うので
ぜひ見にきてください。

次のけいこは合宿です、気合を入れてがんばります!


けいこNo.24
2010/11/14(日)

清水 恵   飯島サエ役


めっきり寒くなりました。
ん?今日は暖かいのかな?
…何だか最近の天気は洋服選びが難しいですね。
皆さんお元気でしょうか。
劇団員はみんな元気に今日も稽古です。

今日は参加者が多かったので、みんなが大騒ぎするシーンを中心にセリフや動き、小道具の行方などを確認しました。

今回のある小道具はコロコロよく転がります。そしてバラバラあちこち行ってしまいます。数もたくさんです。
小道具担当としては行方が気になりますが、把握ができません。
ヤツらに心が奪われそうになるのを抑えつつ…稽古は進みます。


このお芝居はたくさんの個性豊かな登場人物が出てきます。
それぞれが“正義”を持っています。
どんな正義を持ちそこに立つか…。

演じる側はその役の正義をしっかりと持っていないといけない。
そして、それを表現するにはどうしたらいいか。
今日はそんなことを考えさせられる稽古でした。

今日みたいに場面の解釈や表現の仕方など意見を出して討論できるといいですね。
それを積み重ねてお芝居が創られていく。
きついけど、楽しい時なのかもしれません。

さて、今回の私の役は母親です。(今回も?)
息子がかなりやんちゃで手を焼いています。
そんな彼女はどんな正義を持っているのでしょうか。

…よ、よぉし!
さぁ。稽古!稽古!

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