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今月のクローズアップ

[2004年02月]


吉田浩己さん

 読んでくれているアナタ、ごきげんよう、吉田です。
 2月のクローズアップという事で、ちょっぴり緊張です。
 この文章を書くにあたって、劇団について思い返してみると、もう入団して半年が経っているということで、びっくりしています。やはり楽しい時間というものはあっという間に過ぎていくようですね。 
 ただ、僕はぢつは入団申込書を出す事を忘れてしまっていて(佐藤さん、困らせてばかりで真に申し訳ありません)、提出しないとと思い、今に至る訳です。
 ほとんどすらすら書けて、写真も撮影してきて(ブサイクだけどっ!)これならすぐ…、と思っていると、ある項目が、僕の目に飛び込んでくるのです。
 「 特技 」
 なんだろう…。頭を抱えてしまいました。特技って言われると大概の人が悩むと思うんです。どうですか?
 正直、今までは、これについてはうまく誤魔化してふざけて逃れてきました。
でも、なぜか今日は、この言葉から、色々考えこんでしまいました。

 特技は、自分が人より優れている事。自分は?僕はどういう人間だろう?
 僕は…、僕の夢は、声優になること。声優は今、とても競争率が高い仕事。しかも芸能界である以上、中途半端な覚悟や力量ではやっていけない仕事。周りが皆ライバルな境遇において、自己を確立し、アピールしていくには、より自分だけの何か(これを特技というのかなぁ?)を持っていたいと思ったのです。
 ですが、劇団と学校、バイト、なんたら…で、目を向けられなくなっていました。恥ずかしい事に。ですが、先日の新年会にて、劇団の先輩に、「あんた本当に将来大丈夫なの?」的なことを言われ、忘れていたその考えを思い出し、焦燥感が生まれたのです。
 それに付け加え、オフシーズンに見に行った専門学校の卒業公演や、もうすぐ高校卒業という事で夢に現実的になる学校の友人達の存在が、人生についてもうちょっと思案をめぐらす時間があっても良いのではないかと。

 春からは専門学校に通う、つまり、もう後戻りなんてできないという事。
 僕は、今、焦りと不安に満ち溢れている。でも、4月の入学式までに、自分のオリジナルを磨きたいと思う。自分を確立したいと思う。劇団とともに歩む事で、僕は自分という人間を稽古していくように思えているのです。

 ちなみに特技?うーーーん、ヒミツです。