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今月のクローズアップ

[2004年05月]


田中浩二さん

自分が初めて劇団に現れたのは、いつだったか覚えてないくらい前で、兄が団員だったので、イベントや観劇のみの参加者でした。
自分が初めて劇に参加したのは、3年前の高3の冬でした。
進路が決まっていて、のらりくらりと過ごしていた自分に、「人が足りないから参加してくれないか」とのお呼びがかかりました。
そこで初めて『谷間の女達』兵士2として参加。
初めてのケイコに途中からの参加ということで、すごく緊張して行ったら、自分の参加初日は、なんと合宿からでした。
そんな波乱のスタートも無事に終えることが出来ました。
それから自分は、新しい学校に通い、生活が落ち着かなく劇団にも滅多に顔を出さなくなりました。

2年たち、就職1年目、まだまだあわただしい中でのおよばれ。「人が足りない。3Pだけの役だから、やってくれないか?」自分も、又、劇団の人達とワイワイ出来る思い、喜んで参加。
台本を読み、いざ自分の役を見てみると…。なんとほぼ3P自分の長ゼリフばかり!!(はめられた。いや、うそはつかれていない。)と、思いながら、『火のようにさみしい姉がいて』のスキー帽役をやりました。

スキー帽で初めて、セリフの難しさを知り、又、自分の持ち合わせていない感情、自分の飲めない酒の飲み方を表現する事は、こんなにも難しいものかと知りました。
しかし、自分にない物を1つ1つ表現出来るようになっていくにつれ、パズルのピースがはまっていくような楽しさを知ってしまいました。
『谷間』も『姉』も本番はその時できる自分の最大を出しているつもりなのに、千秋楽を終えると、「あぁ、あそこがダメだった。ここはこうした方が良かった」と、後悔ばかりでした。

次の『ブンナよ木からおりてこい』は、初めての自分からの参加で、一度、役者の楽しみを知ってしまうと、もぅ抜けらんないなぁと思いました。
『谷間』『姉』と、暗い劇の参加ばかりだったので、『ブンナ』は、めちゃくちゃ元気にやりたいと考えています。

自分が今まで劇団を通じて学んだ事は、表現や歌、動きなど、劇に関係する事だけでなく社交性や、言葉ではだせない沢山の物、事、人達が、自分を成長させてくれるのだと感じています。
今回のブンナでも様々な職種、年齢、思いも持った人達が大勢集まって1つの物を作りあげていきます。
そんな中、みんなから刺激を受け、また1つ成長してゆけたらなと思っています。
団員だけでなく、お客さんともお知り合いになりたいので、もし公演後にでも見かけたら、「大きいね、何cm」とかでもいいので、気軽に声をかけて下さいね。