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今月のクローズアップ
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[2004年09月]
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佐藤稔さん

私の劇団『ひの』との出会いは約13年も前になります。
その頃の私は芝居というよりは芸術系にあまり関心がなく、友人が出ているからという理由で公演を見に行ったのが始まりです。その後客席から観客として劇団と関わってきましたが、芝居創りに関わるようになったのは、「大どろぼうホッツェンプロッツ」の公演に向けて舞台装置製作のお手伝いに劇団に訪れたのがきっかけです。その時に公演当日のスタッフとしての参加を決めてから、稽古への参加を重ねていくうちに、当日の裏方としての作業がどんどん増えていきました。はじめは自分が失敗するとそれまで一生懸命にみんなが今まで作り上げて来たものを台無しにしてしまうのではないか、という思いから失敗をしないようにと必死でした。
ひとつの作品をおえて芝居創りは役者だけではなく、観客に見えない所でその作品に携わっている人がいるから、舞台が成立するものと知りました。
(実はホッツェンプロッツの時に自分も舞台の上にいたんですよ。もちろん役者ではなく舞台装置の重しとしてですが・・・自分の回りで役者が演じている。こんなに近い客席はありません。)

芝居つくりに参加してみて『1つの作品をみんなで作り上げていく』ことの良さを確認しました。毎回違った感動を味わえるのですから・・・

以降スタッフとして3回、役者として2回の経験を積ませていただき、色々な経験をし、また色々な意味で自分自身が成長していくことが出来たと思います。(といってもほかの人と比べるとまだまだですが・・・)

 自分としては、役者として舞台上で芝居をしているときよりも、スタッフとして舞台の裏で芝居を支えているときのほうにやりがいを感じます。役者が舞台上で安心して芝居が出来る様に心がけ、今後も関わっていきたいと思います。

実は私は劇団員ではありません。なのにこの様な形で登場していいのか?と思いながらどうにかここまで来ました。私は劇団『ひの』を応援する後援会「さくらぐみ」に所属しています。劇団同様、後援会「さくらぐみ」もよろしくお願いします。

そして公演会場で黒い服を着た私を見かけたら・・・見なかったことにしてください。
私は影の男として頑張っていますので、こんな人も芝居つくりに関わっていることをおもって、芝居を楽しんでいってください。

このへんで私は影の世界に戻ります。
以上