元気で朝出かけた我が子が、一瞬の間に高熱に焼かれた。黒焦げになった遺体の山。
誰が誰かもわからず、当然遺骨もみつからない。
それでも、確かに我が子は存在していたことを残したかったと、当時の様子を思い出して、絵をかき、
ふとんをきせてあげた。
実際はふとんなどなかったけど、せめて、やすらかに眠れる場所をつくってあげたかったと。
ピカの日から60年たって、初めて話す人は、
その時の様子は今でも目の前に生生しく、アリアリとある。 話したく ない、でも聞いてほしい、つたえたい。 こんなムゴイ事が二度と起こらないようにと。 |
ムゴイという台詞を言う時、いつも、このことが浮かんできます。
日本の広島と長崎にいかにムゴイ事が起こったか、それを起こしたのも人間だということ、戦争の恐ろしさと愚かさを思わずにはいられません。
そんなことを胸に、必死で台詞をおぼえ、けいこをしてきました。
是非、観にきてください。