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今月のクローズアップ
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[2011年6月]
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磯崎 百合子さん
銀河鉄道と三陸鉄道南リアス線

去年の4月の中頃、早春の東北を旅しました。
なにしろ日本全国の JRを 乗りつくそうというのが夢なのです。
まずは東北からと、ここ1〜2年はよく乗りました。
その時は弘前から「奥羽本線」で大館に出て今度は「花輪線」で花巻 に出ました。
雪解けの水が、米沢川に勢いよく流れていました。
桜はまだまだでした。花巻から「釜石線」で釜石に出ました。
途中ちょこっと遠野によりランチ を食べました。
海岸に近ずくに連れ、桜が満開になってきました。
「三陸鉄道南リアス線」は海岸のすぐわきを通り、若い女の車掌さんが丁寧に説明をしてくれ ました。
絶景の所では電車を止めてくれました。
気仙沼に出て「大船渡線」で一ノ関に出て帰ってきました。
3月の東日本大震災で大きな被害を受け、新聞、テ レビで見るたびに心がズタズタになりました。
新幹線はあっという間に復旧しました。
あの南リアス線は、いつになったら走るのかな。
鉄道の車窓から見た風景 は、昔からのルートは基本的には変わっていないので、昔の人たちが見た風景をとも共有できるものです。
被災地では携帯電話も CPも ない中一番役に立ったのは、原始的な掲示板と手書きのメモだったと聞きます。
私も昔ながらの時刻表と、文庫本を手に又東北の鉄道に乗りに行こう。
偶然なの か、今度の公演は東北の詩人、作家の宮沢賢治の代表作「銀河鉄道」です。
東北の鉄道に思いを馳せながら取り組みたいと、心から思っています。

    南リアス線沿線の桜
自称・鉄子の私


 
 大船渡線終点、盛駅
三陸鉄道南リアス線